「博報賞」
過去受賞者の活動紹介

第55回「博報賞」奨励賞受賞
[神奈川県]横浜市立南吉田小学校

多文化共生の学校づくり ~多文化共生教育と誰ひとり取り残さない支援~
国際文化・多文化共生教育領域

 全校児童約600名の横浜市立南吉田小学校には、外国籍もしくは外国にルーツをもつ子どもたちが6割近く在籍し、多文化共生教育に関する最先端の実践が継続されています。
 例えば、ことばの実践としては、「夏休み国際読書会」があり、ここでは保護者ボランティアによる日本語絵本の読み聞かせだけではなく、日本語以外の絵本も対象となり、子どもたちが日本語も母国語も大切にする意識が涵養されています。また、各国の料理や遊び、スポーツなどを媒体とし、子どもたち同士のみならず、保護者同士のネットワークも構築される場が提供されています。保護者や地域から協力を得た後には、アンケートが実施され、子どもたちの「国や文化、言葉の違いを超えて、認め合う気持ち」や「思いやりの心」の変容を把握している点も特長の一つとなっています。
 また、子どもたちが「異なること」を分かり合うべく、児童会を中心に複数の委員会で話し合い、年間をかけて創意工夫し、さまざまな活動に取り組んでいる点には目を見張るものがあります。そして、その背景には、多くの教員が培ってきた経験値やネットワークの奏功がうかがえます。
 教員・保護者・地域による相互の協力が礎となり、子どもたちが主役で「笑顔でつなげよう南吉田」のスローガンを達成できる実践が蓄積されている活動です。

運動会:国際色豊かな聖火リレー
運動会:国際色豊かな聖火リレー
国際読書会:多言語による読み聞かせ
国際読書会:多言語による読み聞かせ

※記載の所属・役職は、受賞当時のものです。

博報賞とは

「博報賞」は、児童教育現場の活性化と支援を目的に、財団創立とともにつくられました。日々教育現場で尽力されている学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰しています。また、その成果の共有、地道な活動の継続と拡大の支援も行っています。
※活動領域:国語教育/日本語教育/特別支援教育/日本文化・ふるさと共創教育/国際文化・多文化共生教育 など

現在、第56回「博報賞」の応募を受付中です!(応募受付期間:2025年4月1日~6月25日 ※財団必着)
詳細は博報賞のページをご覧ください。
*博報賞に関するお問い合わせ先
hakuhoushou@hakuhodo.co.jp (博報賞担当宛)

その他の活動報告