「博報賞」
過去受賞者の活動紹介

第55回「博報賞」功労賞受賞
[広島県]北広島町教育委員会

北広島町全体の学校で取り組む児童生徒自画像展
日本文化・ふるさと共創教育領域

 町の教育委員会として、日本文化・ふるさと共創教育の領域に応募している珍しいケースです。少子高齢化が加速する地域は児童生徒の人数も年々減少しています。
北広島町も同様のため、町はふるさと夢プロジェクトを平成27年に構想し、さまざまな取組を進めてきました。ふるさと教育の一環として北広島町出身の近代画家「靉光」を学習材としています。「靉光」の晩年の自画像作品は3つありますが、これらは日本近代洋画の自画像の最高傑作と言われています。「靉光」というふるさとの偉人について学ぶ機会を増やし、町内小中学校および高等学校の児童生徒が継続して自画像を描く「靉光記念北広島町児童生徒自画像展」を現在まで継続しています。児童生徒が提出した作品数は、現在までに2万点を超え、町の体育館で審査を行い、入賞作品30点が毎年町の各地域や広報紙を飾ります。町全体で取り組むこの「靉光記念北広島町児童生徒自画像展」は現在まで10年以上取組を継続しています。町内の公立義務教育学校はすべて、また公私立高等学校は部活や専門課程で取り組むようになっています。児童生徒が自分と向き合い、自分の思いを表現する中で、主体的な課題解決力や表現力を育むことができています。偉人に思いを馳せ、自分自身も生まれ育った故郷を誇りに思いながら生きていく力を育むオリジナルな活動です。

鏡を見ている児童の様子
鏡を見ている児童の様子
講師による授業の様子
講師による授業の様子

※記載の所属・役職は、受賞当時のものです。

博報賞とは

「博報賞」は、児童教育現場の活性化と支援を目的に、財団創立とともにつくられました。日々教育現場で尽力されている学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰しています。また、その成果の共有、地道な活動の継続と拡大の支援も行っています。
※活動領域:国語教育/日本語教育/特別支援教育/日本文化・ふるさと共創教育/国際文化・多文化共生教育 など

現在、第56回「博報賞」の応募を受付中です!(応募受付期間:2025年4月1日~6月25日 ※財団必着)
詳細は博報賞のページをご覧ください。
*博報賞に関するお問い合わせ先
hakuhoushou@hakuhodo.co.jp (博報賞担当宛)

その他の活動報告