第55回「博報賞」功労賞受賞
[福岡県]北九州市立合馬小学校
北九州市立合馬小学校は、30年にわたり、農業体験や地域に伝わる伝統文化、地域の特産物を利用した活動を各学年の教育課程に取り入れて、自分や周りの人、そして合馬の地域を愛する子どもを育てています。農業体験学習は当初の地域主体の活動から、児童の願いを実現する活動に発展し、収穫したコメの販売によって餅米を購入し餅つきを行ったり、縦割り活動でサツマイモの苗植えを行ったりしています。また、合馬地区に伝わる神楽を保存会の指導の下、「合馬子ども神楽」として学校で行い、1年生から6年生までがそれぞれ分担して取り組んでいます。披露会では6年生の舞、衣装をつけた3・4・5年生の楽によって保護者や地域に向けた披露が行われています。
合馬地区は特産物「たけのこ」が有名であることから、竹を利用した活動を各学年で展開しています。6年生は合馬の竹で門松づくりを行い、年明けにその竹で竹札をつくり、短歌や俳句を書いて、句会を行っています。こうした体験活動の成果は、国語科・生活科や総合的な学習の時間を中心にパンフレットにまとめるなど学年の発達の段階に応じて発信しています。これらの活動により、郷土愛、シビックプライドが育まれ、子どもたちの幸せ感、自己肯定感につながっています。


※記載の所属・役職は、受賞当時のものです。
博報賞とは
「博報賞」は、児童教育現場の活性化と支援を目的に、財団創立とともにつくられました。日々教育現場で尽力されている学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰しています。また、その成果の共有、地道な活動の継続と拡大の支援も行っています。
※活動領域:国語教育/日本語教育/特別支援教育/日本文化・ふるさと共創教育/国際文化・多文化共生教育 など
現在、第56回「博報賞」の応募を受付中です!(応募受付期間:2025年4月1日~6月25日 ※財団必着)
詳細は博報賞のページをご覧ください。
*博報賞に関するお問い合わせ先
hakuhoushou@hakuhodo.co.jp (博報賞担当宛)