Interview

第14回招聘研究者の皆さんが日本でどのように年末年始を過ごしたか、一部ご紹介します。

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【特別編】第14回招聘研究者
年末年始の過ごし方

【特別編】第14回招聘研究者
年末年始の過ごし方

王 冲さん (中国)

とても充実したお正月を過ごしました。ネットで注文したおせち料理は色鮮やかな海の幸、山の幸が3段の重箱に盛り付けされ、新春の食卓を彩りました。「勤勉」と「知識向上」という願いが込められている黒豆と伊達巻きを意識して多めに食べました。ですが、冷たくて味が単調なので、3日間も食べたら少し飽きました。その時に舌を癒してくれたのはお雑煮でした。各地によって味付けも中身も大きく異なると聞いていましたが、今回作ってみたのは滋賀県の味で、鰹出汁の醤油味で、中身はお餅以外、大根、白菜、豚肉、人参も入れました。その汁をすすった瞬間、思わず「おいしい」と至福の一言。やはり中国人にとっては、おせち料理より温かいお雑煮の方が親しみやすかったです。明治神宮への初詣も楽しみにしていました。おみくじで引いた大御心は、「糸」という漢字でした。これからの一年も焦らず、「むずかしい問題は、よく研究して、解決の糸口を見出しましょう」という神様からいただいた知恵で頑張りたいと思います。

滋賀県味のお雑煮
明治神宮の初詣

蘇 克保さん (台湾)

今回は久しぶりに日本のお正月が体験できるとあって、非常に楽しみにしていました。街にはクリスマスのイルミネーションがまだ残っていましたが、お正月の飾りや縁起物でお正月のムードはたっぷりでした。年末のデパートやスーパーへの買い出しの人出、そして年末ジャンボ宝くじの行列、どこも賑わいを見せていました。私も負けずに宝くじを買いましたが、くじ運は日本に来てもないようです。立川の初詣と言えば、諏訪神社と阿豆佐味天神社が有名です。諏訪神社は明治神宮ほどの大きい神社ではないですが、表参道から拝殿まで長い行列があって、参拝までの待ち時間も長かったです。阿豆佐味天神社はもっと小型の神社ですが、中には猫返し神社があって、日本でも珍しいようです。また足を延ばして、吉祥寺の近くにある深大寺にもお参りに行きました。ダルマ市が有名なほかに、名物の深大寺そばが有名だそうです。さすが都内の大きいお寺で、参拝の人数もすごかったです。今年は日本のお正月の雰囲気を満喫させていただきました。

立川の諏訪神社
深大寺の表参道の参拝者
阿豆佐味天神社の絵猫

ヨー リースーさん (マレーシア)

楽しい新年を過ごしました。明治神宮と川崎大師へ祈りに行きました。金沢、川越、鎌倉や東京地方の新年門飾りの写真を収集しました。

東京大神社
東京大神社
内野浅間神社(山梨)

アベネル サイモン アンドリューさん (オーストラリア)

近所の農家でお餅つきに呼ばれ、参加しました。つきたてのお餅をあんこ、大根おろし、きな粉で食べました。あと、農家の方が作った大根などが入った豚汁も食べました。彼らの育てたキャベツを使ったサラダも美味しかったです。元日には、雑煮を食べました。我が家の雑煮は、醤油の吸物に、鶏肉、ほうれん草、なるとが入り、柚子が添えられています。

近所の方とお餅つきの様子

ウィリアムズ ニコラス モローさん (香港)

私はずっと都合が合わず、過去に日本のお正月を経験したことは少なかったです。そのため、今年の京都で迎えるお正月をとても楽しみにしていました。京都市内はどこに行ってもお正月の雰囲気が溢れていました。京都の市民はもちろん、観光客もみんな初詣に行ったり、家族と一緒に出掛けたり、たくさんの人が新しい年のお祝いをしていてとても賑やかでした。大晦日の夜に、家族みんなで年越しそばを食べて、紅白を見ました。元日の朝は五時に起きて、下鴨神社に歳旦祭りを見に行きました。下鴨神社は、賀茂川のそばにあって、大きな森に囲まれて、とても神秘的な場所です。人がまだ少なかったですが、祈りと音楽を聴いてとても荘重な雰囲気でした。年が明けたばかりに初詣ができてよかったと思いました。元日の昼は、友達と一緒に知恩院と円山公園で散歩して、人の群れの刺激を満喫しました。夜はおせち料理とお雑煮を食べました。初めて関西風の白味噌のお雑煮を食べましたが、甘みがあってとてもおいしかったです。

元日の下鴨神社

キム ボヒョンさん (韓国)

日本でお正月を迎えることは初めてでずっと楽しみにしていました。12月31日は家の近くにある八坂神社に行きました。神社は大勢の人々で大変混んでいましたが、みんな秩序を守って待つ姿が印象的でした。色々な人々に囲まれてカウントダウンしながら新年を迎え、初詣を無事に終えました。そしておみくじを引いたら末吉が出たので、神社の木に結んで帰りました。次の日はもっと日本らしいお正月の風景が見たくて、京都の市内から少し離れている長岡天満宮に行ってきました。長岡天満宮は観光客がほとんどおらず、落ち着いた雰囲気でした。真剣な姿で初詣をする人々をはじめ、長岡天満宮ならではの「天神矢」という儀式、福笹、開運絵馬、お守りなど多様なことを見て楽しんできました。今まで本やドラマ、映画などで接していた日本のお正月の風景を、今年は身をもって体験することができ、とても有意義な年末年始を過ごしました。

八坂神社
長岡天満宮

Interview

研究者インタビュー

「日本研究フェローシップ」により日本で研究生活を送った研究者の皆さんに、研究内容についてインタビューしました。