活動の目標・方針
地域に伝わる伝統芸能である金砂太鼓及び田楽舞を、地域の伝承者を講師として招き、楽しく体験学習することを通して郷土を理解するとともに、愛する心を育み、郷土に根ざした心豊かな児童の育成を目指す。
活動内容
国の選択民俗芸能、県の無形民俗文化財に指定されている西金砂神社の「田楽舞」および地域に伝わる「金砂太鼓」を1992年より教育課程に取り入れ、郷土を理解し、愛する児童の育成に取り組んでいる。活動の特徴は、1~6年の異年齢で編成された班が分担して学び、上級生が下級生に伝授しやすいしくみにある。田楽舞は「四方固め」「獅子舞」「種蒔き」「一本高足」を班ごとに分担する。太鼓は「みんぱ」「しっちょうめ」「芸者しっちょうめ」「とっぴき」を異学年4グループ編成で分担する。この方法により、より深い芸の理解と、異年齢児童の深いふれあいが生まれた。また全員6年間で全部を体験できるよう工夫されている。地域の伝承者の指導を得てその演ずる質も高く、県内外で多くの発表披露をしている。その結果、卒業後も興味を持ち伝承者となる人が出るなどの成果にも繋がった。
審査委員より
地域に伝わる太鼓及び田楽舞を教育課程に位置づけ、1年~6年までの子どもたちが一体になって伝承活動に取り組んでいる。異年齢の子どもたちの中に触れ合いが生まれると同時に、郷土を愛する豊かな心が育ってきている。学校の内外で発表活動を精力的に展開しており、今後の活動に保護者や地域住民からも期待されている。
プロフィール
金砂郷町立金砂小学校【文部科学大臣奨励賞受賞】
団体概要
【創立】
1889年6月
【学校の規模・活動参加人数】
・児童数 95名
・学級数 7学級
・教職員数 13名