博報賞

活動タイトル

土佐山学舎小さな学校の大きな挑戦 ~土佐山学と英語教育の深化を目指して~

高知市立義務教育学校 土佐山学舎

日本文化・ふるさと共創教育|博報賞| キーワード:高知県
高知市立義務教育学校 土佐山学舎

活動内容

ひと・もの・ことに出会いふるさとに誇りをもてる人材を育成する土佐山学

土佐山地域の人口減少に歯止めをかけ地域振興を図る高知市。土佐山学舎はこの百年構想のプロジェクトに位置づけられ2015年4月に施設一体型小中一貫校として開校、翌年に義務教育学校となった。ふるさとに誇りをもち、将来をたくましく、豊かに、勇気をもって生き抜く児童生徒の育成を学校教育目標として、地域学習とキャリア教育を柱にした「土佐山学」(生活科・総合的な学習の時間)や英語教育に力を入れた教 育課程を編成している。学校運営協議会により幅広い地域住民の参画が進み、地域と学校が連携・協働して子どもの育ちを支援する体制がとられている。
よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成するために、「土佐山学」で地域の豊かな資源・人材に関わる活動を学習する。9年間の学びのストーリーを子どもたち一人ひとりが描けるような系統的な学習をしている。またテーマを決めて毎年じっくり時間をかけて追究できる課題を設定している。具体的には、2020~21年にかけて「ふるさと土佐山を感染症から守る」取り組みの中で、地元の食材を活用した「長寿弁当」を考案して高齢者に届けている。2022年度は土佐山の食材を活用した商品を販売するなど地域のPRにも貢献している。

【写真】
児童生徒が中心となった『土佐山ゆず祭り』を開催

審査委員より

義務教育学校の9年間において、子どもたちの資質・能力をしっかり育てる教育課程が構築されている。地域学習とキャリア教育を柱とした総合的な学習の時間を核として、全体計画の下に発達段階に応じたテーマで学習が展開されている。学びの成果を表現する方法として英語教育と連携させている点も工夫が見られる。子どもたちはコロナ禍において土佐山学の学びをとめず、その状況から課題を見つけ出している。課題が子ども自身のものとなるまで指導者は問いを投げかけ、待ち続ける。指導者が待つことで子どもたちが自主的で生き生きと学んでいるのだと納得した。

プロフィール

高知市立義務教育学校 土佐山学舎

【代表者】
福井 佳織

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2016年

【団体所在地】
高知県高知市

【HP】
https://www.kochinet.ed.jp/tosayama-em/
https://www.facebook.com/tosayama.gakusha/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体40名(小学生20名、中学生20名)
○指導者:内部10名、外部5名
〇協力者(ボランティア等):100名
〇開催ペースやクラス数:「土佐山ゆず祭り」は年間1回 参加学年2学年 (前期課程1学年、後期課程1学年)