博報賞

活動タイトル

たくましい実践力とふるさと愛を育む教育の創造「どようひろば」を核として

KSVN(嘉瀬小学校ボランティアネットワーク)

日本文化・ふるさと共創教育|功労賞| キーワード:佐賀県
KSVN(嘉瀬小学校ボランティアネットワーク)

活動内容

子どもと学校の応援団 「地域ぐるみで子育てを」の教育風土を醸成 

2002年に教育に関心のある大人(保護者、地域住民、地域の団体・企業、教員)が集まり、学校教育を支える地域のボランティア組織を目指して設立された。以来、学校と地域のかけ橋となる実働部隊として、学校が必要とする時に必要な支援を行っている。
活動の核である「どようひろば」は子ども同士、子どもと大人、大人同士が楽しみながら交流し、人と人とのつながりを醸成する場だ。地域の幅広い教育力を活かした活動は、スタッフによる読み聞かせ、老人会による昔遊びや囲碁将棋。スタッフによる小物づくり、グループで楽しむ「子ども対大人対決」などさまざま。高学年の希望者が託児や遊びのボランティアとなるジュニアスタッフ制度の導入後は、さらに活気ある取り組みとなった。
嘉瀬小での「ふるさと学習」は、「どようひろば」で関係が深いKSVN会員や団体と計画的に関われるよう教育課程を設定。「人とふれあう→人とつながる→企画・運営に参画する」という流れで発達段階に応じて地域との関わりを深めていく。みんなに役割がある「出番・役割・承認」の場面を繰り返すことで意欲を高め、大人への憧れや市民性・主体性のある子どもを育んでいる。活動を通して学校、保護者、地域が有機的につながり、子どもを核とした「子育てに優しい町」を実現している。

【写真】
「どようひろば」 地域の人による読み聞かせ

審査委員より

2002年に「たくましい実践力」と「ふるさと愛」を育むことを柱に始まった「どようひろば」の取り組み。子どもの学びに対して良い環境を届けたいと願った地域の人々の願いが、学校側の総合的な学習の時間における「ふるさと学習」に上手に連動されている。高学年の児童一人ひとりが地域社会の中で活躍できるように「出番・役割・承認」を感謝祭やふれあい運動会で実現できている。「どようひろば」で信頼関係ができた地域の人々だから、児童は安心して活動できると確信できた。「どようひろば」から始まった活動が約20年間、目標を変えずに継続してきたことに敬意を表する。

プロフィール

KSVN(嘉瀬小学校ボランティアネットワーク)

【代表者】
村岡 智彦

【役 職】
顧問

【活動開始時期】
2002年

【団体所在地】
佐賀県佐賀市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:70~200名(小学生70~200名、幼児10名前後)
○指導者数:KSVN役員20名前後
○協力者数(ボランティア等):地域の企業・各種団体、嘉瀬小学校教職員、PTAふれあい委員会、地域ボランティアサークル等
○開催ペースやクラス数:2002年~年間18回開催 ※第1・3土曜日開催 2018年~年間7回前後開催(土曜登校日)