活動内容
「知恵」「ねばり」「思いやり」という3つの学校目標を実現するために、地域の方から西内小学校に贈られたものの一つが「登り窯」です。粘土制作から窯入れ、窯炊き、窯出しの一連の作業を6年間かけて体験し、6年生は最後の卒業制作・大壷作りに培ってきた力を注ぎ込みます。制作作業には職員・保護者・地域の焼き物クラブの方々も協力し、児童自らも泊まりこんで作品を仕上げていきます。この活動は19年間続いており、初代登り窯で育った子どもはいまや親世代。活動における父親の役割が多いのも特徴で、薪割りや1300度にも達する窯への薪投入時など、欠かせない存在となっています。
この活動を通して子どもたちは、一つのことに真剣に向き合い、五感の全てを使って表現する楽しみを学びました。そして現在では総合的な文化芸術活動を目指し、その活動をさらに金管バンドへと広げています。
審査委員より
登り窯を核とした活動は、薪の準備、作品制作、窯焚き、作品展示の過程を大切にした、豊かで感動のある体験活動となっている。ここには、美的認識、創造性、創作意欲、勤労や協働の喜びなどの多くの学びが認められる。また、19年間の継続は、学校・家庭・地域が一体となっての、地域に根付いた創造的文化活動であることを示している。
プロフィール
【団体の規模】
・児童・生徒数:79名
・クラス数:7
・指導者数:15名
主な著書・論文・文章など
1998年・1999年 「文部省"へき地教育研究指定校"研究紀要」 西内小学校
2004年 研究誌「芸術教育"続 本物粘土のすすめ"」(深町修司執筆)芸術教育の会
2001年 DVD-R「西内焼き物の星」 西内小学校
2006年 「西内小学校登り窯 夢の陶芸 作品展実現!」 丸子テレビ制作・放映
2006年 「卒業制作は、炎の芸術」 上田ケーブルビジョン制作・放映