活動内容
これからの公立学校における「特別支援教室」はどうあるべきか。香川大学教育学部は、発達障害のある子どもやその疑いのある子どもを、どのように指導・支援していくべきか、実践的な研究開発を行うために、特別支援教室「すばる」を開設しました。「すばる」には香川県全域の幼児から中学3年生までの、LD、ADHD、高機能自閉症などの子ども達が過去4年間で315名も集まり、放課後通級という形で一人ひとりにあわせた指導を行っています。同時に、保護者に対する教育相談、教員に対する個別相談を実施するほか、保育士や教員、学部生・大学院生に対する研修や地域への啓発活動も積極的に実施してきました。この香川県初の取り組みは、大学付属の団体でありながら、県の教育委員会、健康福祉部の子育て支援課、県下の保育所・幼稚園・学校・教員とも協力し、地域の相談・指導の要としてセンター的役割を担っています。
審査委員より
公立学校における「通級による指導」の拡充に備え、先駆的モデルとなる特別支援教室[すばる」を早くに設置した。LDやADHD、高機能自閉症等の知的に遅れのない発達障害児の相談・指導学級として支援プログラムを実施すると共に、県内の教員の研修の場としても機能させ、多くの実績を積み上げてきたことは高く評価される。
プロフィール
【団体の規模】
・児童・生徒数:191名(2006年度申込み人数)
・指導者数:27名
主な著書・論文・文章など
2004年 「特別講演会 資料集」 香川大学教育学部
2006年 「LD等のための特別支援教室の在り方に関する一考察」 日本LD学会
2007年 「指を使って計算する小2の児童に対する筆算による加減計算の指導」香川大学教育実践総合センター
2007年 「連携・一貫性のある特別支援教育をめざして」 香川大学教育学部