活動の目標・方針
児童生徒が確かな言語能力を身に付けることを支援する学習状況の評価のあり方を研究する。
・評価規準の設定や、年間指導計画の作成
・評価カードや補助簿など、評価方法の工夫
・評価問題の作成
・個に応じた指導法の工夫改善
・児童生徒の実態に即した単元づくり、教材開発
活動内容
平成4年度、勤務校が水戸市教育委員会の「観点別学習状況の評価」に関する研究開発指定校となり、それを機に研究を始めた。翌年の研究発表会や全関東地区中学国語研究協議会では、観点別評価規準の設定、評価計画を位置づけた年間指導計画の作成、生徒の自己評価カードや補助簿の活用などを提案した。
平成5年以来、国立教育政策研究所の教育課程実施状況調査問題作成委員及び分析協力者、評価規準・評価方法等の開発に関する検討委員などを中学校・小学校において務め、評価問題や目標に準拠した評価のあり方について研究を深めた。
国語教室での実践には、このことによって得た新しく確かな情報を反映させてきた。児童生徒の実態に即した単元づくりや教材開発、個に応じた指導法の工夫改善へと研究を広げ、評価方法の洗練にも努めた。
評価を基盤に構想し展開する学習指導の積み重ねが、児童生徒の確かな言語能力を育成していく。その過程を、書籍や雑誌等に発表してきた。
審査委員より
国語科における評価方法の研究を中核に、中学校及び小学校教師として一貫した研究テーマに取り組んできたことが高く評価される。時宜に応じて成果を発表し続けており、研究論文も多い。目標に準拠した評価が、学校現場において本格化される時期に、国の評価規準作りに貢献するなど社会的な業績も高い。
プロフィール
田山 淳子(小美玉市立小川小学校 教諭)【文部科学大臣奨励賞受賞】
主な著書・論文・文章など
2002年 「目標に準拠した評価の工夫改善〔国語〕」(中等教育資料5月号) 文部科学省
2002年 「中学校国語科の絶対評価問題」(花田修一編) 明治図書
2003年 「単元間のつながりを重視した指導過程」(初等教育資料7月号) 文部科学省
2003年 「"話すこと・聞くこと"の教材開発"言葉を使ってゲームをしよう"」 日本国語教育学会
2006年 「松尾芭蕉とわたしたちの間には深いつながりがある」 日本国語教育学会