活動の目標・方針
通常学級に数パーセントはいるといわれる軽度発達障害児に対して組織的な支援体制を確立し、一人ひとりのニーズにあった学びの場づくりをめざす。
活動内容
滋賀県総合教育センターの研究協力校委嘱を契機として本校の特別支援教育は始まった。
基礎知識も組織的な基盤もない中でのスタートであったが、教頭がコーディネーターの役割を果たすことで初期の組織作りと職員の基礎研修が順調に進み、1年目にして校内の支援体制・専門機関との連携体制が確立できた。
具体的な支援のあり方については校内研とリンクさせ、支援の必要な子も参加できる授業のあり方、指導の工夫を追求していった。
また、教育相談主任を中心に課題のある児童・保護者との教育相談も継続的に進める中でいろいろな発見・具体的な成果が生まれた。次のようなことである。
・軽度発達障害児の存在6.3%の実践的検証
・不登校、問題行動等と軽度発達障害の関連
・早期発見・早期対応による具体的な児童の変容
・保護者理解の深まりと広がり
・特別支援教育の視点に立つ実践研究による教師力の向上
審査委員より
小規模小学校として、保護者への啓発も含めて特別支援教育体制の整備に取り組んできた。軽度発達障害児に対し少人数指導など具体的支援の方策を試みるとともに、授業改善に力を入れ、授業公開を中心とした校内研究と連動させることで短期間に成果を上げてきている。不登校、いじめなどの問題を軽度発達障害との関連で分析する視点も評価できる。
プロフィール
東近江市立布引小学校
団体概要
【創立】
1979年
【団体の規模】
・児童・生徒数 289
・クラス数 14
・指導者数 18