活動の目標・方針
・全校児童で音楽演奏という共通の取り組みを行うことにより、目標に向けてねばり強く取り組む態度やみんなで創り上げる楽しさや感性を育む。
・異年齢集団の活動のなかで、上級生、下級生としての役割を自覚し、他を思いやり、協同でより高い目標をめざそうとする態度を育てる。
活動内容
1964年に全校児童による全校音楽の活動が始まり、1966年に中部日本放送が「CBCこども音楽コンクール」を創設したので、子どもたちに大勢の前で演奏する機会を持たせたいという願いから参加した。これ以降、昨年まで40年毎回欠かすことなく継続的に出場している。
鼓笛、リード楽器の編成の時代を経て、現在では木琴とマリンバを中心とした器楽合奏に取り組んでいる。
全校音楽活動の成果として、一人一人が力を合わせて創り上げなければならないことから、自分の役割を果たそうと努力する態度、お互いに協力し合い、助け合って、よりよい音楽を創り上げようとする態度が育っている。また、全校音楽の継続的な実践により、保護者との合同演奏も行っており、地域住民が子どもたちの活動に関心をもってくださり、地域文化の拠点としての役割も果たしている。音楽会の開催や施設の訪問などを通して子どもたちが人との関わりを学ぶ機会ともなっている。
審査委員より
へき地小規模校の利点を生かした歴史ある音楽教育の取り組みである。全校音楽活動を通して、思いやりの心を持って協力し、高い目標に向かって創造的に努力していくという人間として大切な態度や能力が子どもたちに育まれている。また、地域に根ざしながら学校外の人たちとの交流へと教育実践が発展している点も高く評価したい。
プロフィール
岡崎市立千万町小学校
団体概要
【創立】
1874年
【団体の規模】
・児童・生徒数 10
・クラス数 3
・指導者数 7
主な著書・論文・文章など
2004年 創立130周年記念誌「心のふるさと千万町小学校」
2005年 「夢と感動が生まれる学校づくり」(現職教育記録)
2005年 学校文集「ともえ」第37集
2005年 DVD「全校音楽のあゆみ」