活動の目標・方針
「子どもとつくる国語の授業」をテーマに、子どもが自ら動き出す国語科授業の在り方の追究と、豊かな心を育む児童文化活動の充実。
活動内容
若い頃から所属し、研究部長、事務局長を経て、会長を8年務めた「石川国語の会」の研究主題が、30年間一貫して「子どもとつくる国語の授業」である。「児童が主役、教師は脇役たれ」を合言葉に児童主体の言語活動を重視し、確かに児童が変容したと言える授業の成立をめざして実践的な研究に取り組んできた。また、平成16年度には「全国小学校国語教育研究大会」の実行委員長となって北陸では最初の石川大会の開催に努めたり、小と中とが連携し一貫した国語教育の必要性を説いて、県内の研究組織を統合した「石川県国語教育研究会」の発足にも尽力するなど、教育改革の大きなうねりの中で教師の指導力向上にも力を注いだ。一方、生涯にわたる情操豊かな言語生活者の育成こそ大切であると、勤務する各学校の全児童を対象に俳句作りの活動を展開したり、県内各地に伝わる民話や伝説の収集や郷土の偉人伝記の執筆、子ども向け県史の発行、児童劇団の指導など、ふるさとの児童文化の発展にも貢献した。
審査委員より
地域の研究サークルに所属しながら、教員としての授業力を向上させ、より高度な授業づくりを目指してきた。子どもとつくる授業を研究主題にした長年の取り組みは、実践家から会長へと役割を変化させながらも一貫して追求している。一方、児童文化協会に所属し、多数の児童用図書の執筆・編集にも携わっている。
プロフィール
福田 信一(金沢市立押野小学校 校長)【文部科学大臣奨励賞受賞】
主な著書・論文・文章など
1989年 「金沢の民話と伝説」1,2集 金沢こども読書研究会
1997年 研究集録「子どもとつくる国語の授業」 石川国語の会
1999年 「こども石川県史」 石川県児童文化協会
2002年 国語力をつける「基礎・基本・統合発信力」ワーク 明治図書
2004年 「かなざわ偉人物語」1~5巻 金沢泉野図書館
2005年 「石川のむかし話」 日本標準