活動の目標・方針
静岡県の無形民俗文化財に昭和32年12月25日指定された優れた地域伝統芸能「滝沢の放歌踊り」を確実に継承していくため、中学校として後継者の育成の面で貢献していく。
活動内容
浜松市滝沢町には古くから伝承されている放歌踊りがある。しかし、人口の流出や児童数減少に伴い、地元小学校が休校になる状況から、この民俗芸能後継者の育成が急務となった。平成12年度から、中学校としても学校教育活動の中で放歌踊りを取り入れる模索を始めた。
平成15年度に「放歌踊り倶楽部」を設立させ、月2回保存会の方から、太鼓・笛・双盤など、それぞれの専門分野で生徒に直接指導をいただき活動を続けてきた。この練習の成果を、地元敬老会や市中学校文化連盟発表会などで公演してきた。こうした地道な活動が評価され、本年度は愛・地球博等に出演し、世界に向けて公演を行った。
多くのコンクールへの出演機会に恵まれ、生徒たちは自信と達成感を得ている。このように中学生が伝統芸能の一翼を担うことは、地域の誇りとなっている。卒業後に保存会に入り活動を続ける生徒も増え、後継者の育成に成果があがってきている。こうした指導の過程を通して、学校と地域とのつながりも一層深まっている。
審査委員より
静岡県の無形民俗文化財である「滝沢の放歌踊り」の後継者育成という課題を受けて、校内に放歌踊り倶楽部を立ち上げ、保存会の協力を得ながら土・日曜日に活動を継続している。成果を発表する機会を重ねることによって、放歌踊りを誇りに感じるようになるとともに、卒業後も保存活動を継続するなど、民俗文化伝承の担い手が育っている。
プロフィール
浜松市立都田中学校 放歌踊り倶楽部
団体概要
【創立】
2000年
【団体の規模】
・児童・生徒数 43
・指導者数 9