活動の目標・方針
帰国・外国人児童生徒を受け入れ、生活適応を個に応じてどのように進めていくか、それぞれの特性を引き出していくかを研究し、教育委員会や関係諸機関と連携し、受け入れ態勢の充実を目指す。
活動内容
1987年の国際理解教育実施推進校の県指定から始まり、年々多様化が進む帰国・外国人幼児・児童・生徒の受け入れとその指導、実態把握と調査研究、国際理解教育室の運営、適応・進路相談業務、センター校行事の企画と運営、日本語指導・生活適応教室の運営、その他国際化推進関係資料の充実など、県の国際教育をリードしてきた。特に生徒会にユニセフ委員会を設置して受け継がれている生徒による国際ボランティアの活動は、世界の人々と共に生きるための「人を大切に」「物を大切に」「自分を大切に」する姿勢を根付かせた。1992年から「乾くアジアに井戸を贈ろう」を目標に、全校生のアルミ缶回収活動を開始し、フィリピンの中学校に「甲陵の井戸」が完成した。その後も活動は続き、2003年までにフィリピンに8基の井戸が作られ、ネパールでの植林もかなった。これらの活動から、生徒たちは苦しむ人の痛みを自分の痛みと感じる事ができるように、人を助けるだけでなく共に生きることを学んでいる。
審査委員より
アメリカの中学校との姉妹校提携、途上国の教育への支援を目的としたアルミ缶回収、帰国・外国人生徒の受け入れの取り組みなど、多角的な国際理解の活動を1987年以来着実に展開してきた実績は高く評価される。
プロフィール
西宮市立甲陵中学校
団体概要
【創立】
1947年
【団体の規模】
・児童・生徒数 769
・クラス数 22
・指導者数 40
主な著書・論文・文章など
「中学校帰国子女教育研究」第1~10集 西宮市立甲陵中学校
「国際教育研究のあゆみ」第1~3集 西宮市教育委員会