活動の目標・方針
他文化共生社会の実現をめざして
「新しい世界を切り開く力を持つ児童の育成」
活動内容
「人権」教育を基盤としたベトナム人児童の受け入れ教育と、地域と密着した日本人児童への多文化共生教育は、ベトナム人児童の存在が学校を変えたと言えるほどの成功例となった。ことばがしゃべれず文化が解からないトラブルのもとであったベトナム人児童に「ワールドルーム」で日本語指導とベトナム文化への誇りを持つ教育を行った。日本人児童には、その見学をさせお互いの違いや頑張りを理解させ教室でのコミュニケーションを容易にさせた。全校的行事となった「ベトナムミニ集会」では、ベトナム人児童が民俗衣装で踊り、日本語とベトナム語で自己紹介し、お互いの理解を深めた。保護者や地域の人も参加する「国際人権フォーラム」では、ベトナム人児童が自分の経験、夢などを流暢な日本語で発表し、参加者全員が感動するなど、地域を含めた多文化共生に発展している。
審査委員より
在日ベトナム人の受け入れを中核として、ベトナムを始めとして異文化との交流を学校全体の一つのカラーとしている。またこうした国際理解教育と、従来の同和教育とを、誰についても尊重されなければならない「人権」の観点から結びつけることによって、より広い視野からの確固とした理念に基づく取り組みとなっている。
プロフィール
姫路市立豊富小学校
団体概要
【創立】
1902年
【学校の規模・活動参加人数】
・児童数 680名
・学級数 21学級
・教職員数 35名
主な著書・論文・文章など
1999年 研究発表集「小学校における外国語教育」 姫路市立教育研究所
2001年 「外国人児童生徒等日本語指導講習会報告書」 文部科学省
2001年 姫路市人権・同和教育研究大会報告書「第8分科会・多文化共生と人権」
2002年 「第7回兵庫県在日外国人教育研究集会発表集録」