博報賞

活動タイトル

ストーリーとネットワークで紡ぐ「ESD for SDGs」

大仙市立大曲南中学校

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|功労賞| キーワード:秋田県
大仙市立大曲南中学校

活動内容

グローバルな諸課題に対して、当事者意識を高め、実社会や実生活に関連づけて解決する

学校教育目標「自律 貢献 創造」の具現化のために総合的な学習の時間を中核として、「食育」「エネルギー教育」「国際理解教育」とSDGsを相互に関連させた教科等横断的な教育課程を編成しています。また持続可能な社会を創る人材を育成することを目的として、生徒一人ひとりが当時者意識をもてるようにストーリー性を重視した学びを、外部の学習協力者を活用して実現しています。第1学年では、食品ロスを無くすために省エネクッキングを実施し、環境を意識した食生活や料理方法を考えています。第2学年では、緑のカーテンに取り組んだり、再生可能エネルギーを秋田沖の風力発電と関係づけて持続可能な未来社会について考えたりしています。第3学年では、気候変動の影響を最も受けるキリバスの中学生とのオンライン交流を通して、気候変動をグローバルな視点で考えています。このように各学年において、グローバルな諸課題を実社会や実生活と結びつけることで当事者意識を高め、よりよく課題を解決していくための行動を促しています。
 こうした教育課程を可視化したESDカレンダーおよびESDストーリーマップは、「教材のつながり」「能力・態度のつながり」「人のつながり」が一目で分かるようになっています。

【写真】
未来のエコハウスを設計しよう

審査委員より

ESDストーリーマップでは、目標や理念を具現化した学習活動が物語性をもって可視化されています。これにより、各教科等で習得した知識を、グローバルな諸課題と関係づけて深く理解する学習活動となっており、また、生徒一人ひとりが当事者意識をもてるように地域の素材を教材化したり、外部の学習協力者(専門家)を活用したりしています。こうした質の高い教育活動を全教職員でカリキュラム・マネジメントに取り組んでいる点が評価されました。

プロフィール

大仙市立大曲南中学校

【代表者】
島田 智

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2006年

【団体所在地】
秋田県大仙市

【HP】
http://www.edu.city.daisen.akita.jp/~om-minamityu/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体 年間70~120名(中学生 年間70~120名)
○指導者:内部 年間20名、外部 年間15名
○協力者(ボランティア等):年間20名
○開催ペースやクラス数:ESDカレンダー、ESDストーリーマップにより教育課程に位置づけて、全校または学年ごとに実施。現在の学級数は6。