博報賞

活動タイトル

ゼロレベルから3か月で話せるようにする子どもへの日本語指導と教材開発

認定NPO法人 プラス・エデュケート

日本語教育|博報賞| キーワード:愛知県
認定NPO法人 プラス・エデュケート

活動内容

外国にルーツをもつ子どもたちの未来につながる、独自カリキュラムによる初期日本語教育

認定NPO法人 プラス・エデュケートは、外国にルーツをもつ子どもたちに対する初期日本語教育を行う団体です。「すべての外国ルーツの子どもたちに教育機会を保障」し、「質の高い日本語教育」を行うことで、子どもたちが「力強く生きていく」ようになってほしいという理念のもと設立され、10年以上にわたり活動を続けています。
 活動の特長は、初期日本語教育に集中し、子どもたちが学校での学びにスムーズに移行できるようなカリキュラムを実践している点です。子どもたちは、午前中に、学校生活の場面を基礎においたオリジナルテキストによる日本語指導を受けた後、午後は在籍級に戻り、午前中に習った表現を使って先生やクラスメートとやりとりを行います。このような「学びと実践」の一体化は、子どもたちの学びへの意欲と日本語修得の飛躍的な向上につながっています。
 こうした地道な活動が長年にわたり続けられているのは、豊明市との連携がスムーズに行われていることが大きく、また、独自の研修制度により一定の水準を有する日本語教師を育成している点も、活動の継続に大きな役割を果たしています。
 子どもたちが自信をもって他者と関われるようになることで、高校進学率の向上など、子どもたちが「力強く生きていく」未来につながる成果を生み出しています。

【写真】
日本語初期指導の子どもたち

審査委員より

外国にルーツをもつ子どもたちが増え続けている現状において、子どもたちが学校の学びにスムーズに移行できるように、独自のカリキュラムを作成し、長年にわたり初期日本語教育を担ってきた実績が高く評価できます。子どもの参加率がほぼ100%であることは、子どもたちが安心して学べる場になっていることを示しています。
活動実践に対する他市からの視察も増えており、カリキュラムや教材、指導法のみならず、市との連携等、さまざまな特徴を有する本活動は、他の地域がそれぞれの特徴に応じた多くの示唆を得られる活動となっています。

プロフィール

認定NPO法人 プラス・エデュケート

【代表者】
森 顕子

【役 職】
理事長

【活動開始時期】
2013年

【団体所在地】
愛知県豊明市

【HP】
https://www.plus-educate.org/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体20名(小学生相当15名、中学生相当5名)
○指導者:内部6名
○協力者(ボランティア等):2名
○開催ペースやクラス数:平日(月~金)午前・午後 それぞれ3クラス