博報賞

活動タイトル

子どもの社会参画を ~世界は変えられる、子どもがそう信じられる社会に~

特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|博報賞| キーワード:東京都
特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

活動内容

社会に対して行動を起こせるという意識が育つ活動

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、「子どもや若者は助けられるだけの存在ではなく、自身が変化を起こす担い手である」という理念の基、1999年から日本で活動を始めています。国際協力活動と並行して、子どもが国内外の問題に取り組み、変化を起こす活動家になるよう支援しています。例えば、子どものソーシャルアクション(社会活動)を促すためのきっかけづくりと直接的な伴走サポートとして、SDGsや子どもの権利などをテーマにした出前授業、子どものアイデア実現に向けた情報提供、ボランティアやイベントなど子どもが実際に行うアクションへの伴走支援です。
 これらのことにより、子どもは現代的な諸課題などに対して、よりよく解決しようと関心を向けます。その際、子ども一人ひとりが自分の好きなこと、得意なことを活かしたアクションアイデアを創出し、S M A R T目標(S p e c i fi c (具体的)、M e a s u r a b l e (測定可能)、Achievable(達成可能)、Realistic(現実的)、Time-bound(期限がある))を設定しながら、課題をよりよく解決していくために行動し、活動報告書にまとめます。このことにより、子どもは自己肯定感や自己効力感を高め、社会に対して行動を起こせるという意識が育つとともに、この活動報告書を、毎年「ソーシャルアクションレポート」として冊子にまとめ、WEB公開しています。

【写真】
SDGs理解の導入授業の様子(小学校5年生に実施)

審査委員より

子どもが社会を変化させる主体となれるという活動理念の基、25年以上息の長い活動を続けています。子どもが社会課題の解決に向けて行動するために、アクションアイデアの出し方や、SMART目標の設定などの提供により、問題発見・解決能力が育成される支援をしています。また、アクションを起こした子どもによる活動報告書を、毎年「ソーシャルアクションレポート」として冊子にまとめ、WEB公開することは、子どもが社会活動に対して、さらに広く深く関心を向けることとなり、自律的な学習者を育成することにつながり波及効果、応用が期待できる点が評価されました。

プロフィール

特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

【代表者】
中島 早苗

【役 職】
代表理事

【活動開始時期】
1999年

【団体所在地】
東京都世田谷区

【HP】
https://ftcj.org/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体1,000名(小学生相当300名、中学生相当300名、その他400名)
○指導者:内部8名、外部10名
○協力者(ボランティア等):30名
○開催ペースやクラス数:オフィスボランティアデー、活動相談会(毎月)、出前授業毎週1回以上、宿泊リーダーシップトレーニング(年2回)、学生の訪問対応、団体に関するインタビュー、支援活動の相談など(随時)