博報賞

活動タイトル

「ことばの貯金箱にことばをいっぱい貯めて、ことばの億万長者になろう!」

ことばの貯金箱 「夢」プロジェクト

国語教育|博報賞| キーワード:宮城県
ことばの貯金箱 「夢」プロジェクト

活動内容

子どもたちにことばの大切さやコミュニケーションの楽しさを伝える「ことばの貯金箱」

ことばの貯金箱「夢」プロジェクトは、子どもたちの「ことばの力」や「コミュニケーション力」を育むために設立されたプロジェクトです。プロジェクトの理念は、「ことばは人を傷つけるためにあるのではなく、人を幸せにするためにあるんだと思う......」というキャッチフレーズにも表れています。
 活動は、「新聞から心に響いたことばを切り抜く」「切り抜いたことばを『ことばの貯金箱』にためていく」「貯金箱にためたことばを台紙に貼り付けて感想を書く」「台紙を使ってことばを紹介し合う」という流れとなっています。また、貯金箱にことばを入れる際に「チャリーン」というかけ声をかける点や、ことばの紹介の際に拍手のかわりに「いいね」というかけ声をかける点が特長的であり、心に響くことばを集める意欲や、ことばを紹介した際に認められたという喜びと安心感、活動の場の一体感の醸成につながっています。
 東日本大震災の直後に笑顔の消えた子どもたちと出会ったことがきっかけで始まったこのプロジェクトは、「ことばのギフトカード」を届けるという形での子どもたちとお年寄りとの交流や少年院での活動などさまざまな場面に活用され、幅広い世代にことばの大切さやことばによる人との交流の楽しさを伝える活動にも広がっています。

【写真】
台紙に貼り付けたことばを紹介し合う、「紹介タイム」

審査委員より

東日本大震災で笑顔を失った子どもたちとの出会いをきっかけとして、子どもたちにことばの大切さを伝える活動を長年にわたり続けてきた実績が評価できます。「チャリーン」「いいね」というかけ声や「ことばの億万長者になろう」というキャッチフレーズも、子どもたちの意欲を引き出す重要な要素となっています。
ことばによって励まされ気持ちが温かくなる体験をしてその大切さを知ることは、これからさまざまなことを経験する子どもたちにとって重要なことです。本プロジェクトは、ことばのよい面を十分に味わい体験できる活動である点が評価されました。

プロフィール

ことばの貯金箱「夢」プロジェクト

【代表者】
渡邉 裕子

【役 職】
代表

【活動開始時期】
2012年

【団体所在地】
宮城県仙台市

【HP】
https://ameblo.jp/kotobanochokinbako/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体30~150名(クラス単位の場合/小学校・中学校の場合、どちらも30~35名前後)
○指導者:内部5名