活動内容
国際問題や環境問題への気づきが、子どもたちの行動につながる
保護者や地域、民間企業、コミュニティFMなどとの連携や交流を精力的に行い、市内唯一のユネスコスクールとして、ESDを推進している。「難民など服を必要としている人々に服を送る活動」では、子どもが自分たちでできることを話し合い、宣伝、回収ボックス、感謝、掲示などのプロジェクトチームを立ち上げて実践。近隣の小中学校や保育園、地域にも活動の輪を広げている。さらに、子どもたちが主体的に募金活動や文房具の寄付の取り組みも始めるなど、進んで社会に参加する態度が育まれている。また、「海外の学校と交流し、協働で1枚の絵を完成させるプロジェクト」では、エチオピアやアゼルバイジャンの小学生と、お互いの学校の伝統文化を紹介し合う交流も行われている。
指導では、年間を通して教科横断的に学習ができるように、年間指導計画として「ESDカレンダー」を作成している。さらに「見直す・つなげる・変わる・広げる」というESDの4つの視点で物事が見られる子どもの育みを、「ESDめがね」というキーワードで行っており、子どもたち一人ひとりが、さまざまな地球規模の課題を自らの課題として捉え、問題解決に向けて取り組む姿勢を培っている。
【写真】
エチオピアの学校に日本を紹介するための動画の撮影
審査委員より
八千代市立大和田南小学校は、ESDとSDGsを教育課程に位置づけ、教科学習を始め、学校全体としてさまざまな活動に取り組んでおり、2018年度にはユネスコスクールに認定され、ESD/SDGsの学習に注力している。学校全体としてしっかりと位置づけられている結果、子どもたちの学習が連関し、子どもたちが学習に積極的・主体的に取り組んでいる。今後は、ESD/SDGsに取り組む学校の中でも大和田南小学校だからこその独自性を明確にし、さらなる発展やESD/SDGsに関する教育の普及に寄与することを期待したい。
プロフィール
八千代市立大和田南小学校
【代表者】
田中 一成
【役 職】
校長
【活動開始時期】
2016年
【団体所在地】
千葉県八千代市
【HP】
https://www.yachiyo.ed.jp/edainan/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:813名 ○クラス数:29クラス ○指導者:内部 30名、外部 4名 ○協力者(ボランティア等):2名