活動内容
全校生徒は、たったの13名。西原中学校では「総合的な学習の時間」を活用し、養蚕や五穀、民具、炭焼きなど、地域から消えつつあるテーマをあえて掘り起こし、調査結果を冊子化するという、ユニークな活動「Saihara WALK」を行っています。地域の方を招いた炭焼きやお茶作り等の体験だけでなく、一緒に山奥への研究調査へ出向くなど、一人ひとりが郷土研究に深くかかわることができるのも小規模校ならではの取り組みです。この活動結果は昭和55年から蓄積され、郷土史等に記録されています。効率化が進む現代において、いつまでも失いたくない郷土の自然、習俗、方言、文化財を次世代の子ども達たちへ継承するとともに、子どもたちにとっても、いつまでも心に残る、生きた経験となっています。
審査委員より
小規模校の利点を生かし、全校生徒が地域の人たちの指導を受けながら、地域の自然、方言、伝統、地名などについて聞き取り調査し、結果を冊子にまとめ刊行するというユニークな活動を展開している。地域の人との二人三脚の活動を通して、地域理解を深め、伝統文化の保存と継承の意識を養おうとしているところが評価できる。
プロフィール
【団体の規模】
・児童・生徒数:13名
・クラス数:3
・指導者数:7名
主な著書・論文・文章など
2005年 「ふるさと西原の方言」 上野原市立西原中学校
2006年 「言い伝えられてきた西原の山、川、地名、旧跡」 上野原市立西原中学校
2006年 「西原を支えた伝統の技」 上野原市立西原中学校
2007年 「西原の神仏信仰」 上野原市立西原中学校
2007年 「西原に伝わる無形民俗文化財 藤尾の獅子舞」 上野原市立西原中学校