博報賞

活動タイトル

小中3校による9年間の計画的指導を通して国語力を高める先駆的連携

国語力向上のための3校研究推進委員会 (橋本市立学文路中学校・学文路小学校・清水小学校)

国語・日本語教育部門|-| キーワード:和歌山県

活動の目標・方針

「聞くこと・話すこと」を中心にした言葉で伝え合う学習を系統的に行うことにより、研究テーマである「心豊かに生き生きと活動する児童生徒の育成を目指して」の実現につなげる。

活動内容

小学校、中学校の連携はなかなか困難と言われている中、地域の小学校2校、中学校1校が小・中学校9年間の計画的指導により、国語力を高めていく研究を推進している。「聞くこと・話すこと」を中心とした言葉で伝え合う学習を系統的に行うことがテーマであり、児童生徒の意識調査をもとに、中学校での課題を小学校の学習から取り入れるなど、発達段階に応じて取り上げるべき研究課題を明らかにし共通理解を深めた。児童生徒の実態に応じ、「どんな力をつけたいか」という指導目標をもとにした「国語科年間指導計画」が3校の話し合いの中で策定され、そのためには、どんな授業を行えばよいかが試行錯誤され、ポスターセッション、パネルディスカッションなど学習方法の工夫が提案された。また、これまで他教科にあまり関心のなかった教師たちが、今や「国語が全校の学力を高める要」であることを理解するなど、教師の意識改革に発展し、地域の読み聞かせへの参加も合わせ、地域の教育が大きく活性化している。



審査委員より

教育課程の開発という研究の中で、小学校2校、中学校1校の3校が国語力育成を基軸に連携したユニークな研究である。実態調査研究から始め、国語科年間指導計画の見直し、授業の改善、国語科と他教科との関連付け、などを通して新しい連携のあり方を模索する。その成果は、話す・聞く能力や読書活動能力に反映している。

プロフィール

国語力向上のための3校研究推進委員会 (橋本市立学文路中学校・学文路小学校・清水小学校)

団体概要

【創立】
2003年

【団体の規模】
■学文路中学校:
・児童・生徒数 183
・クラス数 7
・指導者数 16

■清水小学校:
・児童・生徒数 164
・クラス数 7
・指導者数 13

■学文路小学校:
・児童・生徒数 148
・クラス数 8
・指導者数 14