活動の目標・方針
世界平和を希求する地球市民として、カトリックの精神である、自分より弱い立場におかれている人々の幸せのために喜んで働ける児童の育成。
活動内容
1994年ひとりの児童が「ルワンダ内戦の大量虐殺から生じた難民への支援活動」に関する新聞記事に目をとめ、活動が始まる。そして、1996年「ルワンダに義足を」(カトリック新聞)の記事から、地雷被害者や戦争被害者のための義足作りを支援することになる。ルワンダ情勢や活動を全校児童に伝える新聞を発行する。また紙芝居を作成して公演するなど、自分たちでできることを考え、実行し積み上げた。児童たちの自発的な活動は、一児童の提案からクラスへ、学年へ、全校児童へと広がり、活動が次々と受け継がれている。
現在は3年生から6年生までの有志の子どもたちで「ぼくらルワンダ・レスキュー隊」として続けられている。募金からはじまった支援活動は、自分たちの手作りの品をチャリティバザーで販売し、支援金を生み出す方式に変えるまでに児童の意識は変化し、アフガン・カンボジアなど他の地域へも視野は広がっている。子どもたちの主体的な募金活動による義足支援や地雷廃絶・地雷被害者支援活動は、単なる国際理解教育を越え、平和や人権や福祉を生で捉える教育に発展している。
審査委員より
アフリカのルワンダを中心に、ほぼ十年間にわたって一貫して支援活動を続けてきた。それを軸として、日本の子供が世界の悲劇とそれに対する自分の対処のしかたを考える機会を形成した実践として高く評価される。
プロフィール
学校法人聖母女学院 聖母学院小学校
団体概要
【創立】
1949年
【団体の規模】
・児童・生徒数 971
・クラス数 24
・指導者数 61
主な著書・論文・文章など
2000年 「ぼくらルワンダ・レスキュー隊」 燦葉出版
2003年 「ルワンダの窓から」 聖母学院小学校
2004年 「2004 ルワンダ・レスキュー隊レポート」10年の歩み 聖母学院小学校