博報賞

活動タイトル

地域に大きな影響を与え続けた50年以上にわたる小中学生の作文集の発行

社団法人 静岡県榛原郡教育協会 北支部

国語・日本語教育部門|-| キーワード:静岡県

活動の目標・方針

・文集発行により榛原郡北支部教育における作文教育の振興を図る。
・子どもの純粋な感性で物事を見つめ、捉え、それを作文に書く力を身につける
・文集を通して人間らしい本物の思考や感情を広く深く会得することができる人間性を培う。

活動内容

昭和24年度創刊された文集を毎年欠かすことなく発行し、子どもも教師も伸びる作文教育の伝統が生き続けている。
文集形態は低学年の作品の「山びこ」、中学年の作品の「杉の子」、高学年の作品の「野ぶどう」と中学生の作品の「赤石」の4冊とし、発達段階を考慮した課題文や自由作文、詩、短歌等を募集し掲載している。各分冊とも、文集を通して、作文を書く手順や書き方などを子どもたちが自ら学べる「作文教室」を設定するとともに、「よく書けている作文」を選定し、子どもたちが生き生きと自分の思いを綴った作品に出会えるよう工夫している。そのため各校で、言葉で生活や自然を感受性豊かに表現していく能力を高める指導が伝統的に行なわれている。子どもたちは、指導を受け、自分の書いた作文を何度も読み返し追求する中で、多面的なものの見方や考え方を創り出すことができるようになってきた。また、この文集が核となり、「川根ペンクラブ」など地域に根ざした作文教育の振興が図られている。



審査委員より

昭和24年に創刊された文集「川根文集」は、現在に至るまで(本年度第70号)、地域の文章表現力の向上に寄与してきた。地域の生活や文化に学びながら、きめ細やかな感性、きめ細かく書く技能とを両輪のように育成し、教材として活用することで、子ども同士の学びの交流、教師同士の指導力研修の役割も推進している。

プロフィール

社団法人 静岡県榛原郡教育協会 北支部

団体概要

【創立】
1949年

【団体の規模】
■児童・生徒数
・小学校9校 1,910
・中学校5校 1,116
■指導者数 16

主な著書・論文・文章など

1949年 文集「川根文集〔山びこ、野ぶどう、赤石〕」 静岡県榛原郡教育協会北支部
1954年 文集「川根文集〔杉の子〕」 静岡県榛原郡教育協会北支部
1986年 作文集「川根の子ども」 静岡県榛原郡教育協会北支部