博報賞

活動タイトル

思考力を育む「対話」を核とした教育活動の創造

上越市立大町小学校

国語・日本語教育部門|| キーワード:新潟県

活動の目標・方針

○真の学力としての思考力を育む。
○子どもの学びがつくり、広げる教育活動を創造する。
・生き生きと追究する子どもの姿の集積
・生き生きと追究する子どもの学力と手立ての確立
・思考力を育成する教育活動の構想と展開

活動内容

大町小学校は、創立以来、流行に翻弄されることなく「一人一人を生かしきる教育」を教育理念とした実践研究を継承している。平成14年度から4年間計画で研究主題を「学びのネットワークを結び、生き生きと追究する子どもの育成」とし、学びをつむぐ対話を核とした教育活動を創造している。「対話」の進化に伴って、思考力が階層的に育まれている事実から、対話を核とした学びのつむぎモデルを構築した。このモデルは、総合的な学習では年間レベル、各教科・領域においては単元・授業レベルの学習過程に相当する。それ故、カリキュラムの評価改善の指針として機能し、子どもの学習過程に寄り添いながら思考力を育むことができた。また、思考力を育む手だてとしての「他者対話」(話す・聞く行為)と「自己内対話」(書く行為)の在り方を視点・言語行為・形態などの観点から集約・整理し、授業場面で具体的に活用できるようにした。さらに、各教科・領域の本質に迫る「学びをつむぐ子ども像」と「対話のかたち」を明確にし、子どもの学びが実現する教育活動を創造することができた。



審査委員より

本校は、「総合的な学習の時間」を契機に、生き生きと追究する子どもの姿とその手立てを踏まえ、「差異や本質を見つける話し合い」等の「対話」を導入し、言葉で考える言語能力の育成をめざした。さらに、「生きる力」の育成について、「他者対話」(かかわり重視)と「自己内対話」(自己肯定重視)の内容・方法を提案している。

プロフィール

上越市立大町小学校

団体概要

【創立】
1959年

【団体の規模】
■児童・生徒数 283
■クラス数 14
・普通学級 11
・障害児学級 1
・通級指導教室 2
■指導者数 18

主な著書・論文・文章など

1984年 「課題意識を深める学習指導」 明治図書
1989年 「広くて丸い教室で」 斉藤印刷
1994年 「子供が体験を生かす授業」 斉藤印刷
2002年 「のびやか大町っ子2002」 文化印刷
2003年 「ネットワーク大町2003」 文化印刷