活動の目標・方針
荒れた里山を小鳥が群れ、ササユリが咲き競う山に再生する活動を核として、児童に豊かな心を育むと共に地域との連携を図り、「地域が育てる地域の子供」といった意識がさらに高まるようにする。
活動内容
学校の裏にある荒れた里山を整備するという計画を軸として、地域社会と一体となった学校づくりは、大変特色のある活動であり、整備された里山を舞台として展開された自然を生かしたさまざまな活動は、子どもたちをいきいきと育てることに繋がった。老人クラブが樹木の伐採や下草刈りをし、PTAが後片付け、階段の補修、堆肥場をつくって、荒れ山は明るい森に変わった。土留めの木の杭を打った池ができ、炭焼き窯と小屋ができた。池には魚が群れ、ギンヤンマが孵化し、カワセミが時々姿を見せた。30株ほどのササユリが蘇った。学校の人材バンクに登録された山仕事名人の指導により子どもたちは、枝打ちや炭焼き体験をすることができ、山とくらしが結びつくことを感じとった。伐採材は、炭焼き材や、シイタケ菌打ちの原木となった。栽培したセンリョウは老人ホームに贈られた。学校田で収穫のもちつき、七草かゆ会食、山菜会食など季節の行事も充実された。
審査委員より
自然を学校と地域が一体となって再生するという、ユニークな活動は、子どもたちに、鳥や植物や昆虫が蘇る感動を与え、炭焼き体験や餅つき、七草かゆ会食など、数々の自然体験の成果を上げている。育てたものを老人福祉に生かすなど、福祉教育にも及ぶ「里山再生計画」の学社融合活動は賞賛に値する。
プロフィール
岡崎市立秦梨小学校
団体概要
【創立】
1873年
【学校の規模・活動参加人数】
・児童数 65名
・職員数 12名
主な著書・論文・文章など
1968年~現在 文集「はだなし」 秦梨小学校
1998年 ふるさと学習資料「秦梨学校ア・ラ・カルト」PART1~4 秦梨小学校
1995~2000年度 実践のまとめ「薮柑子」 秦梨小学校
2001年 「おらが村の名人衆」 秦梨小学校
2002年 「はだなしの樹木」 秦梨小学校