博報賞

活動タイトル

学校図書館ネットワーク事業システムの構築

小林 路子

国語・日本語教育部門|-| キーワード:千葉県

活動の目標・方針

学校図書館相互及び公共図書館とのネットワークにより、図書の相互貸借、図書館情報化を推進し、学校図書館の教育機能を高め、子どもたちの豊かな心、自ら主体的に学ぶ力を育む。

活動内容

1995年度より、市川市教育センター指導主事として学校図書館ネットワーク事業を担当し、市全体の学校図書館の充実、読書教育のレベルアップを図ってきた。公共図書館と学校、学校図書館相互の連携を模索し、「物流システム」による図書の相互利用と、「情報システム」によるパソコンでの蔵書管理、インターネット利用を両輪としたネットワークを市内全域に拡大した。
現在、幼稚園8園、小学校39校、中学校16校、養護学校1校、高等学校2校に公共図書館が加わり、蔵書を共有化し、協力し合う開かれた図書館運営がされている。どの学校でも子どもたちの読書活動や学習に学校図書館が位置付けられ、日常的に利用されるようになった。その成果は、文部科学省「学校図書館資源共有型モデル地域事業」により、全国に広がっている。



審査委員より

「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布されるなど、各学校や地域での読書指導の充実が期待されている。本取り組みは、各学校が地域の図書館と連携を図り、学習・情報センターとしての学校図書館の在り方が創造的に構築され、一つの典型(モデル)として、多くの学校の参考となっていることが評価できる。

プロフィール

小林 路子(市川市教育センター指導主事)(こばやし みちこ)

主な著書・論文・文章など

1998年10月 「21世紀の学校図書館をめざして」 市川市教育委員会
2000年8月 「自ら学ぶ力を育む学校図書館をめざして公共図書館と学校とを結ぶネットワーク事業」 情報の科学と技術
2001年3月 「地域の教育機能の融合を目指してII 学社融合のモデルプログラムの開発」 東京都立多摩社会教育会館
2001年3月 「地方教育委員会からの挑戦 子どもと歩む市川市の教育改革」5章 ぎょうせい
2001年5月 「新・学校図書館入門」第III章 公共図書館と学校とを結ぶネットワーク事業草土文化
2002年8月 「すすめよう学校図書館ネットワーク」第4章 学校国書館協議会