活動内容
ブラジルなどの多くの外国人生徒受け入れと日本児童の国際理解教育を融合
本校は1991年に5名のブラジル人児童を受け入れて以来、現在49名の外国人児童が在籍している。本校は国際理解教育の基本をユネスコの基本目標「人権尊重を基盤として、異文化と自文化の理解と尊重、世界連帯意識の形成をめざす教育」と位置づけ、その展開については現在アメリカで提唱されているアンチバイアス教育の理念に基づいた人権カリキュラムを展開している。また外国人児童への日本語指導については文型を中心としたカリキュラム開発に取り組み、年間 35週分の指導案と授業記録を掲載した冊子を作成し、国際理解教育及び日本語指導の両面にわたっての成果を2001年に全国発表した。本校の取り組みは旅行者のような視点で他国の文化や生活をとらえるようなツーリストカリキュラムを排除し、他文化や生活を日常生活に取り入れるという点に特徴がある。
審査委員より
1991年の最初のブラジル人児童の入学をきっかけに、内なる国際化、人権視点を持った体系的な対応をしてきた。特に、組織、人的側面の両面から接合が必ずしも容易でない日本語指導と国際理解教育とを有機的に結び付て実践しているところが特徴的である。ニューカマーの子どもを焦点とした実践が様々な形で模索されるようになっているが、その一つの方向性を示す取り組みであろう。
プロフィール
三重県 上野市立東小学校(うえのしりつひがししょうがっこう)
【創立】
1948年5月
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童・生徒数:744名 ○指導者数:53名