第56回「博報賞」 奨励賞受賞
[千葉県]南房総三龍亭
小学校教員が落語出前授業を通じてその魅力に出合い、教育意義を実感したことに本実践は始まる。実際に十数年にわたり落語家の社会人弟子として落語を習いつつ、落語を教育に活かす実践研究を積み、学校や地域に貢献すべく「南房総三龍亭」が設立された。活動の大きな柱が学校と地域を結ぶ「キッズ落語プロジェクト」である。子どもが伝統的な言語文化である落語に親しみ、演じることを通じて、地域とつながる中で他者と関わりながら主体的に人生を切り開いていく力の育成を目的としている。
安房地域における小学校の子どもたちに、落語の出前授業を通じて、落語の基礎知識、演じ方の実習、落語の鑑賞体験を行っている。また、子どもたちや地域住民を対象とした各講座や公演活動の実践を通じて、継続的に落語に親しみ学ぶ機会を提供している。何事にも消極的だった子どもが落語を演じたことをきっかけに自信をもち、生活全般で見違えるほど明るく意欲的になる、落語で複数の人物を演じる稽古を通じて他者理解につながるなど、目覚ましい変容と成長がうかがえる。子どもの活躍もさることながら、本実践は大人が憧れる世界に向かう中で、子どもも共に憧れをもって日本の伝統文化に親しんでいく学びの構造がある。
※記載の所属・役職は、受賞当時のものです。
博報賞とは
「博報賞」は、児童教育現場の活性化と支援を目的に、財団設立とともにつくられました。日々教育現場で尽力されている学校・団体・教育実践者の「波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献」を顕彰しています。また、その成果の共有、地道な活動の継続と拡大の支援も行っています。
※活動領域:国語教育/日本語教育/特別支援教育/日本文化・ふるさと共創教育/国際文化・多文化共生教育 など
現在、第57回「博報賞」の応募を受付中です!(応募受付期間:2026年4月1日~6月25日 ※財団必着)
詳細は博報賞のページをご覧ください。
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hakuhoushou@hakuhodo.co.jp (博報賞担当宛)




