児童教育実践に
ついての研究助成

第10回研究成果発表会

第10回研究成果発表会

日時:2016年8月11日(木・祝)10:00~
会場:東京コンファレンスセンター・品川

当日は第10回、第9回、第8回合わせて20組の助成対象者がそれぞれ研究成果を発表し、審査委員からのコメントがなされ、その後4組~5組ごとにポスターセッションを行いました。
ポスターセッションでは、発表者同士、また現在助成中の第11回助成対象者や審査委員を交えて、活発な質疑応答・意見交換・情報交換が行われました。
成果発表会終了後には、交流会を開催し、最後に森審査委員長より優秀賞3名が発表され、財団常務理事より受賞者に賞状と副賞を贈呈いたしました。

発表者: 

※研究成果報告書(要約)は、各回のページからご覧いただけます。

審査委員: 市川 伸一 東京大学大学院 教授
藤森 裕治 信州大学 教授
本郷 一夫 東北大学大学院 教授
森 敏昭 岡山理科大学 教授 ※
横山 詔一 国立国語研究所 教授
(50音順) ※審査委員長

審査委員長総括コメント


  • 森 敏昭 審査委員長

  • 皆さん、今日はお疲れ様でした。
    この研究助成も今回で10回目となりますが、この間に研究の内容は段々と変わってきました。
    最初の頃は「ことばの教育」に重点を置く財団の方針から、ことばに関する学術的な研究が多かったのですが、最近は学術的にも価値があって、教育実践の改善にも役に立つような研究に助成しようという流れもあり、領域も広がってきました。
    従来からの「ことばの教育」に加え「特別支援教育」や「英語教育」、それから「理科教育」のようなテーマも増えてきています。
    また研究のレベルも上がってきているように感じ、これは財団としても非常に喜ばしいことですし、日本の教育界にとっても非常に嬉しいことだと思います。
    皆さんの研究はこれで終わりではありませんので、優秀賞如何にかかわらず、これからも研究を続け、さらに発展させていただきたいと思います。
    これから研究の仲間を増やし、ネットワークをさらに広げて、ますます良い研究がなされて、日本の教育がより良くなれば、私たちも嬉しく思います。

優秀賞受賞者コメント

※所属・役職は発表時のもの

藤井 裕士氏 岡山県立岡山聾学校 幼稚部 教諭

研究タイトル『聴覚障害幼児の言語習得のための「ことば辞典」アプリの開発と活用についての研究』

藤井 裕士氏 今回は優秀賞に選んでいただいてありがとうございました。
聴覚障害のあるお子さんには色んな課題があります。今回の発表会を通じて、いい仲間ができたなぁと思っています。
これからまた来年度、再来年度と研究を続けて行こうと思いますので、またご支援よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

茂木 成友氏 筑波大学人間系 特任助教

研究タイトル『義務教育段階の聴覚障害児における漢字の読み書き習得の困難とその要因に関する研究』

茂木 成友氏 助成をいただいたおかげで、かなり大規模なデータが採れ、これから足かけ何年かかるかわかりませんが、データを精密に分析していきたいと思っています。
おかげさまで継続助成もいただけることになりましたので、これから頑張っていきたいと思います。 本当にありがとうございました。

李 暁燕氏 九州大学大学院比較社会文化研究院 助教

研究タイトル『生活者としての外国人保護者のための学校プリント研究』

李 暁燕氏 本当に自分が選ばれるとは全然思わなかったので、すごくうれしかったです。
継続助成にも採択していただきまして、これからもっと時間管理をしっかりして、育児・主婦と教師と研究者の仕事全部を、両立ではなく「4立」できるように精進していきます。これからもよろしくお願いします。