博報賞

活動タイトル

町を支え、町に支えられて行う、地域貢献の取組

津南町立津南中学校

教育活性化部門|-| キーワード:地域の魅力・情報を外部へ発信/ツール作成/ガイド少子高齢化/人口減少/地方創生新潟県
津南町立津南中学校

活動内容

地域への自信と誇りを育み、地域貢献によって自分を磨く、町と一体となったキャリア教育

少子高齢化や人口減少の課題を抱えながら、平成の大合併では合併せずに単独の町であることを選んだ津南町では、町の発展を願う当時の中学生の提案から、さまざまな振興事業を推進。その実践を出発点として、当校では地域の次世代を担う若者を育てるため、2007年より「地域貢献による自分磨き」をテーマに、総合的な学習の時間を中心にしてさまざまな活動を展開している。
1学年は「地域を調べる 自己を広げる」をテーマに、津南町博物館「なじょもん」と協力して、日本ジオパークに認定された自然や文化、歴史を再認識する学習を行うとともに、地域への広報活動を行っている。また、2学年は「地域と関わる 自己を深める」をテーマに、年度前半は職場体験を実施。年度後半は、職場体験で学んだ「津南の良さ」を発信することを目的に、修学旅行先の関西でPR活動を行っている。そして3学年は、それまでの学習を踏まえ、「地域に貢献する 自己を見つめる」をテーマとして、地域に貢献するために自身ができることを考え、町長をはじめとする地域の方々に発信し、「津南町の発展のために必要なこと」について話し合いを行っている。
このキャリア教育は現在、道徳と関連させた遠足、地域の方を招いての体育祭や国語の授業など、全教育活動に広がっている。また、10年にわたり町教育委員会や各事業所との連携が継続してきたことで、総合的な学習の時間に対しては、津南町全体で教育活動を支援する体制が確立。町一体となった取組となっている。  このような3年間の学びを通して、生徒一人ひとりの心に津南町で生まれ育ったことへの誇りが生まれ、地域貢献に対する主体的な生徒の思いが醸成されている。また、この気持ちが中学校卒業後の大切な柱として、一人ひとりを支えるものとなっている。取組は地域の方々にも広く知られるようになり、中学校を支えよう、若者を大切に育てようという気運が高まり、地域の活性化につながる期待が膨らんできている。

【写真】
津南町の観光名所「ひまわり畑」の準備を手伝う3年生

審査委員より

ふるさと津南に誇りをもち、津南に生きる自らに自信をもつことを目指して教育活動が展開されている。中でも、総合的な学習の時間を中心として編成されたカリキュラムは、学年の発達を視野に入れ、体系的に整備されている。その中心は、10年の実践を積み重ねてきた地域貢献活動である。「地域を調べる 自己を広げる(1学年)」「地域と関わる 自己を深める(2学年)」「地域に貢献する 自己を見つめる(3学年)」の3年間の学習活動は、一人ひとりの生徒の成長と地域の活性化につながっている。

プロフィール

新潟県 津南町立津南中学校(つなんちょうりつつなんちゅうがっこう)

【代表者】
市村 直(いちむら なおし)

【役 職】
校長

【創立】
1969年

【勤務校所在地】
〒 949-8201新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡丁1666
TEL: (025)-765-2227  FAX: (025)-765-3342
E-mail:E-mail:tsunanchu@town.tsunan.niigata.jp

HP URL:http://academic4.plala.or.jp/tsunan/school.html

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○児童・生徒数:169名 ○クラス数:8 ○指導者数:24名