活動内容
本校は、1970年から継続して42年間、国語科教育の実践的研究に取り組んでいる。この間、35回の国語科学校公開研究会の開催、研究図書や研究紀要、授業実践記録集、指導資料などの発行を通し研究成果の普及に努め、長年にわたり岩手県の国語科教育を、研究面、実践面の両面からリードし続けてきている。
これまでの研究は、大きく6期に分けられる。各期の研究主題は、第1期:1970年~1979年「創造的能力を育てる国語科指導」、第2期:1980年~1985年「確かに読み取る力を育てる授業のあり方」、第3期:1986年~1993年「自ら学び・学び合い・確かな国語力を高める学習」、第4期:1994年~1999年「自ら求め、確かな国語力を身に付ける学習」、第5期:2000年~2008年「生きて働く言語力を身に付ける学習」、第6期:2009年~現在「言葉の力を実感し、学び続ける子ども」である。
本校では、研究内容を深化させながらも、一貫して確かな国語の力を培う指導を追究し続けてきている。また、「育てる」から「高める・身に付ける」と教師主体の指導から子ども主体の学習を追究する方向へと研究を深めている。確かな国語力の育成と主体的な学習の確立は、国語科教育の重要な課題であるが、この両者を融合させながら実現させることを目指した研究に取り組み続けてきている。
これまでの具体的研究内容は、確かな学力の定着、自己教育力の育成、個性を生かす教育の充実、生きて働く言語力の育成、言語活動の充実である。これらは、学習指導要領の改訂に伴うその時々の教育課題や国語科指導の課題である。
長年にわたる研究であるが、研究目標の根幹を変えず、時代、時代における課題の究明に取り組み続けてきていることが本校の取り組みの特徴である。
【写真】
活動報告書の構成表を助言し合う子どもたち
審査委員より
>40年以上にわたる国語科教育の推進校として、確かな国語力を身に付けるための教育課程の研究を行ってきた。それぞれの時代に応じて研究主題を深めたり、統合したりしながら自主的な学習者の育成を目指し、その成果を34回の学校研究会に結晶させてきた。全国及び東北規模の研究大会の会場校として授業提供も行っている。また、地域の指導に当たり、多くの指導者を輩出してきたこれらの実績等を総合すると高い評価が与えられると考えられる。
プロフィール
盛岡市立城南小学校
団体概要
【創立】
1893年
【団体の規模】
児童・生徒数:524名
クラス数:21(内 特別支援学級3)
指導者数:32名