活動内容
LD(学習障害)をはじめとした発達障害児への支援は、かねてからその必要性が叫ばれていましたが、2007年にようやく特別支援教育として正式にスタートしました。その流れの「源流」の一つとして、1990設立の「全国LD親の会」の活動があります。設立当初より、各都道府県への取り組み状況に関するアンケートを実施したり、文部科学大臣や国会への請願・意見表明を繰り返し、LDに対する社会的理解や支援制度の必要性を訴え続け、2005年には代表者が中央教育審議会の委員として参加するまでに至りました。こうした長年にわたる地道で力強い活動が、今日の特別支援教育実現へとつながっています。さらに、これまでは個別に活動していたLD、ADHD、高機能自閉症の各団体の連携を図り、発達障害者支援法の設立に貢献しました。この各団体とのネットワークは、計54団体が集まる日本発達障害ネットワーク(JDDネット)として活き続けています。
審査委員より
1990年以来、知的に遅れのない発達障害の典型でもあるLD(学習障害)の子どもたちの支援教育実現のために先駆的な啓発活動を実践してきた。特に、本年度から全国で本格的に開始されることとなった特別支援教育の推進においても、多大な貢献をしてきたことは多くの人々が認めるものであり、その実績は高く評価される。
プロフィール
【団体の規模】
・児童・生徒数:約3000名(会員の子供)
・指導者数:約3000名(親の会の総会員数)
主な著書・論文・文章など
2001年 小冊子「LDってなんだろう -学習障害理解の手引」 全国LD親の会
2004年 小冊子「LD、ADHD、高機能自閉症とは?」 全国LD親の会
2004年 「教育から就業への移行実態調査報告書」 全国LD親の会
2005年 「第4回全国LD親の会公開シンポジウム講演録」 全国LD親の会