博報賞

活動タイトル

子どもが田舎の生活体験から学ぶ山村留学の実践

特定非営利活動法人 グリーンウッド自然体験教育センター

教育活性化部門|| キーワード:長野県
特定非営利活動法人 グリーンウッド自然体験教育センター

活動の目標・方針

・"地域に根ざし暮らしから学ぶ"をキーワードに、人間性を広げ未来を切り開く土台とし ての豊かな原体験を育む。
・山村、泰阜村ならではの「地域の教育力」を生かし、より豊かにする大人達の教育ネット ワークの形成をする。

活動内容

豊かな時間・空間、仲間達といった子ども達のすこやかな成長に不可欠なものが失われていることに危機感を抱き、子ども達が管理されず、伸び伸びと育つ場を地域に作り出すことを目指す。子ども達が、自分達の手で仲間と一緒に暮らしを作り上げるという体験学習を、1年間の山村留学の形式で行っている。
本来「暮らし」は生きるためのすべての環境とつながっている。現在の生活ではこのつながりが見えにくくなっているが、ここでの経験を通じて子ども達は「生きる原体験」を得ている。同時に、ここではNPOが山村地域の教育の中核となって地域の自然と文化を伝え、地域づくりの担い手となっている。
卒業生や卒業生の保護者も、いつでも泰阜村を、"だいだらぼっち"を訪れる事ができ、「お帰り」と迎えられるという。気持ちが弱った時や迷った時、常に帰ることもできる子ども達の一生の居場所として、まさに名実ともにかけがえのない故郷となっている。



審査委員より

暮らしは生きるためのすべての環境とつながっている、という理念を実践化した、信念のある息の長い取組みである。都市と農村の交流を念頭に置き、地域に根ざし、暮らしから学ぶ、をキーワードにした原体験は、子どもを変え、大人を変え、地域への愛着を深め、子どもにとってのふるさと教育にと発展している。

プロフィール

特定非営利活動法人 グリーンウッド自然体験教育センター

団体概要

【創立】
1993年

【団体の規模】
■児童・生徒数 15(卒業生のべ330名)
■指導者数
・常勤職員 11
・非常勤職員 2
・インターン 4
・地域サポーター 多数
・村外ボランティア 多数

主な著書・論文・文章など

2006年 「自然体験学習論―豊かな自然体験学習と子どもの未来」降旗信一編著 高文堂出版社