活動の目標・方針
へき地にありながらも、心豊かで厳しさに負けない逞しい心身を育成する。
・地域や地域の人々の素晴らしさに気づき、地域を愛する心情を育てる。
・統合してできた中学校として、過疎化に悩む3地区を一つにまとめる核となる。
活動内容
学年別に一貫して確立された農業、職業、地域の祭りへの参加体験教育は、子どもたちに生きる喜びやふるさとの良さを理解し、愛する意識を育んでいる。
1学年では地域の主産業である農業を体験する。1年を通して「阿蘇高原野菜」の有機栽培などを行ない、そのつらさや喜びを体験する。2学年では、観光ホテル、商店、保育園など農業以外の職業体験を行なっている。これらの職業体験では、大人と気後れすることなく自分の考えをはっきり言えることも目標とされ、中学卒業後、巣立ちのプレ体験として役立っている。3学年では全員が地域の祭りに授業として参加、地域で営む組織に身を置き、準備から片付けまで体験することによって将来の地域行事を支える力を培っている。
これらの各学年での体験学習は生徒、地域の人々双方の、地域に対する帰属意識を高め、地域の未来を切り開く原動力としての効果を発揮している。
審査委員より
農業を主体にした地域の小規模中学校が、地域の環境を生かした農業体験、職業体験、地域との連携・協力を中核にした学習活動や行事を創意工夫した。それを通して、生徒はもとより地域の人々の学校や地域への参加・帰属意識が高まるとともに、生徒が将来への抱負や自信を持つようになり、生徒にも地域にも大きな活力が生まれている。
プロフィール
高森町立高森東中学校
団体概要
【創立】
1987年
【団体の規模】
・児童・生徒数 30
・クラス数 4(特別支援1含む)
・指導者数 14
主な著書・論文・文章など
2004年 「土着菌で学校給食をゼロエミッションに!」 食農教育33増刊号 農文協