活動の目標・方針
子どもの確かで豊かな表現力を育成するとともに、指導に携わる教師の力量も高め、国語教育の発展に努める。
活動内容
小学校教諭から校長、そして現在の大学講師にいたるまでの間、国語教育の実践者としてもっとも力を入れ研究、実践、発表してきたテーマは「音声表現力、文章表現力の育成」である。しかし、その根底には、子どもが、いきいきと楽しく学ぶこととは何か、主体的に学ばせるには教師はどうあるべきか、「子どもたちは、自分の考えをまとめ、友達と話し合いながら響き合っていくところにこそ、喜びを見出す」、そうした見方の上に立った「表現力の大切さ」を意識した活動であった。教諭時代には、多くの研究会に参加し、それを実践に生かすとともに、数多くの論文発表を行った。校長や市の国語部会での指導者の立場としても、子どもたちの豊かな人間性育成の基本は国語にあるとの信念のもと、不登校問題の解決や、総合学習の基本として国語を位置づけ、校内のみならず、多くの大会などを通じて教師の指導に当たった。また、現在も大学の講師として、教師を目指す学生を指導するなど、長年にわたり国語教育に貢献している。
審査委員より
長年にわたる教員生活の中で、一貫して国語科授業の実践研究に取り組み多くの成果を積み上げてきた。さらに、研究授業の公開はもとより、全国公立小学校児童文化研究会の発表校、大阪市教育委員会指定研究学校等の指導者として全国の教師と実践研究を深めるとともに、大阪市の教員の実践力向上に寄与した。
プロフィール
曽我 正雄(大阪教育大学 非常勤講師/武庫川女子大学 非常勤講師)
主な著書・論文・文章など
1999年 論文「雪のあるくらし」「森林のおくりもの」「実践国語研究別冊」No.200 明治図書
2000年 論文「児童文化手法を生かして豊かな感性と表現力を育てる授業の創造」「実践国語研究別冊」No.208 明治図書
2000年 共著「総合的な学習に広がる『ことばを追求する国語科の授業づくり』」大阪市小学校国語教育研究会著 明治図書
2002年 「国語の基礎」「教科国語演習」「授業に挑む子どもを育てる」「言葉と文字の教育」 大学テキスト