活動の目標・方針
豊かな京都の伝統・文化が継承されている地域を校区とする特色を生かし、「伝統・文化を体験し学ぶ教育活動を通して、豊かな感性と生きる力を育み、地域に学び、地域とともに育ち、地域に根ざす子どもを育成すること」をめざす。
・地域に住む人々との出会いを喜び、かかわりを楽しむ。
活動内容
京都文化を継承する重要な地区にある5校が、統合し開校した1992年以来、地域の強い協力を得つつ、地域の文化に親しみ、文化を将来に継承する子どもたちの育成に取り組んできた。低学年の「むかし遊び」「地域探検」学習、伝統工芸にたずさわる地域の人々を講師にした「染め」「組み紐」「提灯」「扇子」「ぬり」「京すだれ」体験学習、地域から贈られたミニ鉾を学校に飾ったり、曳いたり、保存会の協力のもと、「祇園祭」の「曳き初め」「鉾立て」への全校参加など、「わたしたちの祇園祭」学習は、地域と一体となり大きな成果をあげている。この取り組みは、家庭・地域と学校がお互いに高めあう、市の新教育システムづくりのモデルであり、「伝統文化教育推進事業」研究指定校としての研究成果は、市内小学校の「総合的な学習の時間」カリキュラムづくりの先導役となった。
審査委員より
京都の伝統校であった5校が統合してできた新しい学校にあって、その学校づくりとして、地域学習や伝統文化を大切にする教育を重視してきた。その内容は、「むかし遊び」や「地域探検」などであり、また、地域の祭りである「祇園祭」を教育活動に取り入れるなど、地域に根ざす教育と伝統文化教育の推進は、高く評価されるところである。
プロフィール
京都市立洛央小学校
団体概要
【創立】
1992年4月
【学校の規模・活動参加人数】
・児童数 461名
・学級数 17学級
・教職員数 33名
主な著書・論文・文章など
1993年 研究報告「自ら考え進んで行動する子」
2000年 研究報告「豊かに感じ自ら考えを深める子」
2001年 創立10周年記念誌「洛央~かけはし~」