第11回 博報教育フォーラム
テーマ:「ちがっていること。ともに生きること。」
命あるものは、その多様性の中にこそ次への適応や発展の可能性を持っているといわれます。人もまた、刻々成長します。
子どもたちが、驚くほどさまざまな輝きに満ちていることは、日々接している方々が誰よりも感じているのではないでしょうか。
ちがっていることのすばらしさ。お互いを尊重しながら、ともに生きていくことのすばらしさを、ご参加の皆様とご一緒に考えました。
第11回 博報教育フォーラムレポート PDF(3.9MB)
開催概要
日時 | 2014年2月22日(土) 12:30~18:30 |
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会場 | 日本工業倶楽部 東京都千代田区丸の内1-4-6 |
事例発表
「地域支援ネットワークに支えられた特別支援教育~ユニバーサルデザインの考えによる分かる・できる・楽しい授業づくり~」
【第44回博報賞 特別支援教育部門 受賞】
福島県 三春町立三春小学校
斎藤 忍 特別支援教育コーディネーター
関 剛男 研修主任
『ダブルの教育』への挑戦 "We are all STARS!!』
【第44回博報賞 国際文化理解教育部門 受賞】
沖縄県 NPO法人アメラジアンスクール・イン・オキナワ
野入直美 理事
セイヤー・エドワード 教員
「日本の教育で『生きる力』を育むための具体策と実践 ~ESDをふまえて~」
【第44回博報賞 教育活性化部門 受賞】
東京都 手島利夫(江東区立八名川小学校 校長)
基調講演1
「教室の中の多様性・地域の中の多様性~『共生社会』の実現に向けたパラダイムチェンジ~」
柘植 雅義(国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員)
教室の中は多様性に溢れている。
共に学ぶということはただ一緒に居ればいいのではない。それぞれの子どもが充実した時間を過ごしつつ、生きる力を身に付けていけるかどうかが本質的な視点である。
ともすれば面倒くさい、難しい、方法がわからないと考えてしまう多様性(一人ひとりのニーズにカスタマイズした対応)を、如何に楽しみ喜び誇りに思えるか、3つの事例発表に触れながらお話いただきました。
基調講演2
「『共生』の心理学 ~他者とかかわる存在としてのヒト~」
鹿毛雅治(慶應義塾大学 教授)
ヒトはどのような存在なのか。心理学的視点、比較行動学の知見からは「協働し、共感する存在」と考えられていると紹介する。
しかし一方で、内集団では共感するが外集団とは対立する、というように「協働しない、共感しない姿」もあると述べる。
教育社会だけでなく、われわれが現代社会で直面している課題でもある「ちがいを乗り越える」ためには何を考えたらよいかお話いただきました。
パネルディスカッション・グループディスカッション
コーディネーター
嶋野道弘(元文教大学 教授)
パネリスト
柘植 雅義(国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員)
鹿毛 雅治(慶應義塾大学 教授)
太田 文枝(三春町立三春小学校 校長)
北上田 源(NPO法人アメラジアンスクール・イン・オキナワ中学校課程教員)
手島 利夫(江東区立八名川小学校 校長
第11回 博報教育フォーラムレポート
テーマ:「ちがっていること。ともに生きること。」
博報教育フォーラムで取り上げたテーマを、実践現場であらためて考え、活用していただくためにまとめたレポートです。
フォーラム当日の各プログラムをわかりやすく凝縮してお伝えします。