博報賞

活動タイトル

人と自然の共生を目指して~豊かな人間性とSDGsへの貢献~

雲雀丘学園小学校

日本文化・ふるさと共創教育|博報賞| キーワード:兵庫県
雲雀丘学園小学校

活動内容

ビオトープ「ひばりの里」での米づくりや生き物とのふれあい体験

自然とのふれあい体験が乏しい都会の児童の課題に、親子・教員が「ひばりの里」というビオトープをつくることでチャレンジした活動である。ここを単なるビオトープとしてだけでなく、米づくりや生き物とふれあえる体験学習の環境として活用している。具体的には、里づくり、米づくり、しめ縄づくり、田んぼの生き物観察、生活科での季節ごとの動植物の観察と収集などである。米づくりは、事前指導から始まり、代掻きや田植え、稲刈りやはざ架け、脱穀に藁切り(土づくり)、収穫した米をおにぎりにして食する、まとめという流れのなかで、SDGsの大切さを学ぶことができる。しめ縄づくりについては、収穫後の藁を使用し、稲作には無駄がないことを学習する。さらに、その稲や池に集まる生き物を観察して、生態系の循環を理解できる。2018年12月に何もない涸れ池を里づくりにしようとスタートした。「ひばりの里NOW」というメール配信で活動が広く伝わり、保護者や幼稚園や中高等学校の学園全体を巻き込んだことで、誰もが自分の「ひばりの里」と高い関心をもっている。これまでの4年間は図工科や理科・生活科などと連携を図りながら、児童が本物と関わることで自ら気づいて、学びを深めている。
【写真】
3年生 田植え

審査委員より

各学年の年間指導計画が綿密に作成されている。定期的に「ひばりの里」を教材とした学習や活動が実施されていることがよく伝わってきた。兄弟学級による活動で、児童同士の交流も活性化し、主体的に環境保全に関わろうとする態度も育成されている。この里を管理する人の努力や親の惜しみない協力などが一体化して、他教科と連携するなど多様な学びを展開できる環境が整備されていることがわかる。今後も継続した取り組みによって、都市で学ぶ子どもたちにも心のふるさとが築かれていくことを期待している。

プロフィール

雲雀丘学園小学校

【代表者】
井口 光児

【役 職】
校長

【活動開始時期】
2018年

【団体所在地】
兵庫県 宝塚市

【HP】
https://hibari-els.ed.jp/

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体144名(小学生144名)
○指導者数:内部10名、外部1名
○協力者(ボランティア等):20名
○開催ペースやクラス数:1年生・年5回ほど 2年生・年6回ほど(代掻きも) 3年生・年6回ほど(田植え関係6回ほどその他毎週総合の時間に観察) 4年生・年5回ほど