活動内容
自分の力で考え、伝えることを大切にした、子ども主体の防災教育
自分や友達の命を守り、防災の大切さを発信できる防災力を身につけてほしいと、子育て中の女性の視点で考えた防災教育。15歳以下の幼児から中学生までを対象に、2016年から毎夏行っている。
「子ども扱いしない」ことを最大の特徴に、子どもの目線で、見て、考え、行動する「探検型・探究型」の講座を、防災の専門家や研究者と協働し複数展開。子どもが何をすべきか明確にし、学ぶ楽しさを実感できる活動となるよう講座を考案してきた。防災時のリーダーを育てる「ジュニア防災キャプテン認定講座」では、地域をよく知る子どもの強みを活かし、災害時に役立つ場所や命を守る情報を自らの力で収集。近所の公園にあるベンチが煮炊きできるかまどに変身する「かまどベンチ」、停電時でも飲料提供が可能な「災害対応自動販売機」など、実際に各所を巡って体験し、気づきや学びをまとめて発信している。「おやこ防災クッキング&ランチョンセミナー」では、アレルギーや病気、宗教などが理由で、食に制限や配慮が必要な人がいることを知り、その課題と対策を考える。
活動を機に、防災士資格の取得や、家庭の防災対策を中心となって見直すなど、子どもたちに地域防災の担い手としての自覚を促している。
【写真】
災害時に役立つ社会の仕組みを自分の目で確認
審査委員より
15歳未満の子どもを対象にした防災教育活動を展開する大阪府の団体である。子ども自身が防災時のリーダーになれるよう育てる「ジュニア防災キャプテン認定講座」や、アレルギーなど災害時に食に配慮が必要となる人の存在を知る「おやこ防災クッキング&ランチョンセミナー」など、独創的で貴重なプログラムが作られている。子どもを「子ども扱いしない」で、災害時に地域で自ら行動する存在として位置づける理念が先駆的である点、また、乳幼児を育てる女性の目線に根ざしながら、子育て世代が当事者として防災活動に取り組む活動を創出している点が、高く評価された。今後の活動の継続と発展が、大いに期待される。
プロフィール
ママコミュ!ドットコム
【代表者】
出水 眞由美
【役 職】
代表
【活動開始時期】
2016年
【団体所在地】
大阪府大阪市
【HP】
http://mamacomu.com/
【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:40名 (小学生 30名、中学生 10名) ○その他の参加者数:30名(幼児、保護者) 〇指導者:内部 3名、外部 2名 〇協力者(ボランティア等):10名 〇開催ペース:夏休み期間中の日曜日、隔週開催(合計14講座)