活動内容
わだやま国際文化交流協会が行っている中国内蒙古との交流については、1989年、「中国に正しい日本語を贈る運動」からスタートしたが、今日まで毎年日本語研修生を招聘し、日本語教師及び大学生を含め40名以上が和田山町内にホームステイをしながら日本語及び日本文化を学び、町内小・中学校において、内蒙古の紹介など児童生徒との交流を行っている。
色彩豊かな民族衣装は児童・生徒の目を釘付けにし、また遊牧民の生活や雄大な自然、過酷な気候の紹介などは内蒙古の生活、文化を知る貴重な時間となっており、研修生の行う授業では児童・生徒から多くの質問の手が挙がる。
また、アメリカとの交流については、1988年但馬で初めて外国人英語指導助手を和田山中学校に受け入れ、その後世界に目を開いた人材育成と学力の向上を図るため、1991年から「わだやまオレゴンサマースクール」として生徒間交流を実施し、現在までの交流は来日使節団員約300人、渡米団員約300人となっている。両国の生徒たちはホームステイをしながら相互の語学学習、小学校の訪問、市内施設の見学等を行いながら異文化を学ぶが、参加した生徒たちは、外国の文化に関心をもち、その文化の背景にある生活を理解しながら、自国の文化や伝統芸能を理解して、それを紹介するなど研究心・探究心は高まっている。またインターネットの普及により、訪問前は勿論のこと、帰国後においてもメールの交換等で交流も続き、現在では海外で活躍する生徒も増えている。
その他の交流として、「国際子どもサミット」を4回開催し、アメリカ、内蒙古、そしてシンガポールの生徒と共に「環境」「福祉」等、その年のテーマに沿って実践発表し意見を交わしたが、生活様式の異なる国々の生徒たちが、自国のそして他国の文化や歴史を理解し尊重するなど、生徒たちは貴重な経験をすることができた。
【写真】
シャヘイラムバレー中学校で書道教室開催
審査委員より
和田山中学校、内蒙古自治区とアメリカ・オレゴンのそれぞれの地域との交流を、地域の子どもたちの自主性を育み丁寧に積み重ねてこられた点が高く評価された。交流の過程では、子どもたちが、自らのあたりまえを問い直したり、互いの価値や生活を見つめたりする機会があり、豊かな「国際文化理解教育」が展開されている。
プロフィール
兵庫県 わだやま国際文化交流協会(わだやまこくさいぶんかこうりゅうきょうかい)
【創 立】
1988年
【学校(団体)規模・活動参加人数】
会員数:118名