活動内容
本校の花づくりは種まき・苗作りから土作り、花の管理等すべてを生徒の手で行っている。花づくりを通して、命の大切さ、自然の大切さを学ばせたり、育てた花を地域の福祉施設や一人暮らしのお年寄りにプレゼントする活動を通して、地域の人々と触れ合い、地域を愛する心を育てたりしている。
1年生は主に種まきと学校花壇を担当する。小さな種の一粒一粒に命があること、種や花も人と同じ命を持っていること等をオリエンテーションしてから2万粒近くの種を丁寧にトレーに蒔いていく。種まき後の管理もすべて生徒が行い、花壇に全員で移植する。生徒は自分がまいた小さな種が大きく育ち、美しい花を咲かせることに驚きと感動を体験する。2年生は主にプランターを担当し、昇降口前や登校路と校庭南側の歩道に季節の花のプランターを飾っている。また学校の北を流れる五右衛門川の川岸にひまわり、コスモス等を植え、道行く人の目を楽しませている。3年生は学校で育てた花苗を地域の福祉施設や幼稚園等に植えたり、一人暮らしのお年寄りに花鉢をプレゼントしたりする。また全校生徒が「一人一鉢」運動として、1年生は卒業生へ、2年生は家族へ、そして3年生は地域の方へのプレゼントの花を育てる。また、地元企業の協力を得て年4回町道800メートルに渉って除草作業をボランティアで行っている。ボランティアにも生徒は積極的に参加し、除草、水やりの常時活動や、町道や地域の施設に花を植える活動を行っている。
昨年度、地域の方々と「桜水(おうすい)フラワーロードの会」を結成し、学校周辺の登校路や田畑の法面約300メートルに苗や球根を植える活動を共に行っている。この活動が、本町の農地・水・環境保全協議会の事業の一つとして承認され、行政とも連携した活動となっている。会の結成に当たっては行政の協力もあり、学校と地域とのネットワーク作りをすすめることができた。花を育てることによって生徒の心が育てられ、様々な形で支援をいただいている地域の皆さんに応えようと生徒もいろいろな場面で地域貢献の努力をしている。
【写真】
老人ホームの方を学校に招待してのフラワーコンサート
審査委員より
1994年に一部の職員と有志生徒から始まった活動を、全教職員、全校生徒、地域への活動に育て上げてきた地道な「ふるさと教育」である。花づくりを通して、中学生は地域の環境を構成する一員として、また、学校は花づくりの拠点としての存在感を高めている。こうした中で、学校と地域の連携による「地域の元気」が生まれている。
プロフィール
【創立】
1965年
【団体の規模】
学校(団体)の規模・活動参加人数
・児童・生徒数:526名
・クラス数:19
・指導者数:38名