活動の目標・方針
・医療的ケアを必要とする児童生徒に対する運動機能の維持・向上を目標とした新たな教育課程の創造。
・知的障害者の作業能力、ADLの向上を目標とした自立活動の創造。
活動内容
障害児の医療ケアの在り方は、保護者にとっても負担の重いことから、大きな課題であった。こうした中、医療機関と連携しながら、療養や指導のために、医療機関に通う回数を減らす工夫や、障害児の個別の指導計画を関係する療育機関と共有し、共通の資料で支援していく支援ネットワークの構築を試みた。このことにより、関係機関との連携が一層効果的となり、児童や保護者とも安心感、信頼感を構築することができた。こうした体制の整備とともに、医療的ケアの頻度を減少させることのできる教育内容の創造と、自立活動部を中心とした主体性をもった子どもたちへの変貌をめざす、意欲的な実践が行われた。この取り組みは、ホームページや研修会などで紹介され、他の養護学校、地域の小学校、中学校からもたくさんの問い合わせが来ることとなった。最近は全国のモデルとして文部科学省からの要請などによる、発表会や書籍での発表も増えている。
審査委員より
肢体不自由養護学校に在籍する医療的ケアを必要とする子どもに対して、運動機能の維持・向上を目標とした教育課程の創造を目指し、医療機関と密接に連携すると共に、自立活動の教育内容を充実するなど、意欲的な取り組みを推進してきた。教育課程の編制や医療機関との連携に関わる校内体制の整備など、肢体不自由養護学校の今日的課題に対するモデル的取り組みとして高く評価された。
プロフィール
広島県立広島養護学校
団体概要
【創立】
1963年
【団体の規模】
・児童・生徒数 103
・クラス数 33
・指導者数 135