活動の目標・方針
子どもたちの未来に生きる力としての言語能力の獲得をめざす。
活動内容
秋田県を中心とした、中学校教諭としての25年の国語科実践活動は、最近5年間勤務する現在の中学校の学力を高めることに大きな力となっている。自校の研究テーマである「話す・聞く」力の育成を重点に、「国語通信」というコミュニケーションツールを活用しながら、ひとりひとりが意欲をもち、力を付ける実践活動を継続した。全校で取り組む「コラムでジャンプ学習」(新聞のコラムの感想を書き、コラム氏と対話する学習)では、国語科教諭として毎日全生徒のノートを添削し、次の日提出用のコラムを用意する作業を行っている。この学習は「語彙力アップ」「思考力アップ」「視野の拡大」につながり、学校全体の学びの力の向上に大きく貢献している。また総合学習においても、教科学習との関連をはかり、課題づくり・情報収集の仕方・文章の書き方・発表の仕方などの成果に繋げた。全校の牽引力の役目を果たしている。
審査委員より
中学校教諭として、文学教育、朗読指導、作文指導、総合的な学習の時間との関連付け、など内容的に多岐にわたるとともに、25年間の長い教師生活においてそれらを継続的に取組み続けたことは高く評価されるところである。保護者や地域との連携についても活発に行動し、秋田県内で高い評価を受けていることも首肯できよう。
プロフィール
譲矢知香子(秋田県大館市立矢立中学校 教諭)【文部科学大臣奨励賞受賞】
主な著書・論文・文章など
「文学との対話」「戦争の記録~聞き書き集」「国語通信」「あなたは戦争を知っていますか」「映像文化を考える」「親子でディベート」「ディベートハンドブック」「楽しい群読をしよう」「トマトはトマトのままでいいんだよ」実践記録「『話すこと・聞くこと』の指導の実際」「学習に役立つ・生活に役立つ『話し言葉ゼミナール』の単元開発」「コラムでジャンプ」「総合学習記録冊子『未来への教室』」(文集及び冊子はすべて校内印刷)