活動の目標・方針
難聴学級生徒と普通学級生徒との交流学習を通して「共生」をはかる取り組みを進める。
1. 難聴教育を人権教育の柱にすえた教育実践
2. 難聴学級生徒の「自立」に向けた教育活動
3. 聴覚障害に対する正しい理解とその普及
活動内容
本校の難聴教育は、普通学級との交流教育はもちろん、普通学級生徒が難聴学級に入ってのクロス交流の取り組みを進めている。生徒会行事や学校行事だけでなく、日常の活動場面において聴覚障害に対する理解や意識を高める教育活動を展開している。
行事や集会での文字での通訳活動、全校手話コーラスの取り組み、普通学級生徒も参加の「手話劇」聴覚障害を人権教育の柱にすえ、聴覚障害に関する人権学活のビデオ教材の開発など全校生徒が双方に高め合う教育活動となっている。PTA「家庭教育学級」での啓発、全市中学校へは「聴覚障害に関する教育相談」の実施、本校及び市内に在籍する難聴生徒の参加の「サマーキャンプ」など京都市の難聴教育に関するセンター的役割をはたしている。
審査委員より
中学校に設置された難聴学級として、思春期の生徒に合った様々な実践を30年にわたって積み上げてきた。多様な教育活動の工夫、通常学級との交流実績などは、担当者や関係者の並々ならぬ努力によって実現されてきたものと考えられ、中学校難聴学級としての長年の手堅い実績が評価された。
プロフィール
京都市立二条中学校(きょうとしりつにじょうちゅうがっこう)
【創立】
1948年4月
【学校(団体)規模・活動参加人数】
■全校:
・児童・生徒数 322名
・職員数 30名
■難聴学級:
・児童・生徒数 19名
・指導者数 3名
主な著書・論文・文章など
1999年 7月 難聴学級30周年記念誌「難聴教育とりくみまとめ」
2000年 6月 京都市中学校同和教育研究大会発表資料
2002年 5月 「聴覚障害に関する教育相談について」案内文書
2000年 4月 ビデオ教材「聴覚障害を正しく理解するために」
2001年 8月 ビデオ「KBS京都取材・サマーキャンプ」他 KBS京都
2001年10月 文化祭「手話劇」新聞記事 京都新聞