博報賞

第4回 博報教育フォーラム

テーマ:「今、求められる『かかわりあい力』とは」

「かわりあい」をキーワードに、社会と子ども、子ども同士がかかわることの重要性や、かかわりあいの場の創造、かかわりあい力をつける方法や、評価の仕方などについて学校だけでは解決できない問題を考えました。

開催概要

日時 2007年2月17日(土) 13:00~17:00
会場 日本工業倶楽部 東京都千代田区丸の内1-4-6
TEL 03-3281-1711

基調講演

「今、求められる『かかわりあい力』とは」岐阜大学教育学部教授 北 俊夫

岐阜大学教授の北先生より、「かかわりあい力」について、下記の5つの視点に沿って、まとめていただきました。

  1. なぜ、今「かかわりあい力」なのか
  2. 何と「かかわりあう力」なのか
  3. 「かかわりあい力」とは何か
  4. 「かかわりあい力」を育てる指導の方策
  5. 「かかわりあい力」の評価をどうするか
「かかわりあう力」は、地域や社会で生きていくために必要な「生きる力」を形成する重要な能力であること、また、一方的な「かかわり」ではなく、人や、事象と双方向に「かかわりあう」ことが重要であるという新しい切り口での提言がありました。

事例発表

地域の授業協力者とともに、かかわりあいの基本となる「心の教育」を実践している例、国語科を中心にICTを活用して、双方向のコミュニケーション能力育成を図っている例、共同生活での暮らしにかかわる全てのことを、子どもたちの手で創っているNPO法人の例を紹介しています。

「『心の教育』による他とのかかわりあいで自分を見つめる子どもの育成」
新潟県 上越市立大潟町小学校
研究主任 藤本千佳子

「かかわりあいの基本、コミュニケーション能力の育成」
京都府 京都市立藤城小学校
教務主任 寺田潤子

「総合的、立体的なかかわりあいを体験する共同生活」
NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
暮らしの学校代表・会長理事 梶さち子

パネルディスカッション・グループディスカッション

「かかわりあい力」をつけると、子どもや周りの大人はどう変化していくのか、またかかわりあい力育成の成果をどう評価するかなど、活発な議論が行われ、会場の学校関係者、地域の方、学生の皆さんから「かかわりあい力」に関する生きたキーワードがたくさん生まれました。

コーディネーター
嶋野 道弘(文教大学・同大学院 教授)

パネリスト
北 俊夫(岐阜大学 教授)
藤本 千佳子(新潟県 上越市立大潟町小学校 研究主任)
寺田 潤子(京都府 京都市立藤城小学校 教務主任)
辻 英之(長野県 NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター 専務理事・事務局長