博報賞

活動タイトル

絵本で子どもたちの世界をひろげるプログラム

湘南とアジアの若者による未来創造事業実行委員会

独創性と先駆性を兼ね備えた教育活動|奨励賞| キーワード:神奈川県
湘南とアジアの若者による未来創造事業実行委員会

活動内容

生徒と学生と貧困の子どもの三者をつなぐ双方向の交流

 絵本プログラムは、日本の生徒が開発途上国の貧困問題と向き合うために、インドネシア語の絵本を作成する。その絵本をインドネシアの日本語学科の学生が貧困の子どもたちに読み聞かせを行う。その後、生徒とインドネシアの学生が読み聞かせの様子について映像を交えて交流する。このことを通して、生徒がインドネシアについて興味をもち、インドネシアの子どもたちに自分ができることがないかと考えるようになったり、世界中の人々が協力して未来をもっと素敵な世界にしたいと願ったりするようになった。
 インドネシア語の絵本を作成するために、生徒が地域から絵本を集めたり古本屋で購入したりした絵本に、インドネシア語訳を切り貼りする。それをインドネシアの学生に送る。インドネシアの学生40人が貧困地域に訪れ、読み聞かせを行う。インドネシアの貧困や孤児院の子どもにとって、絵本の読み聞かせは初めての体験となり、日本の絵本に接することで世界を広げることにつながる。
 絵本という肩肘を張らないものを介して活動することで、日本の生徒、インドネシアの学生と貧困にある子どもたちをつなぎ、SDGsの解決など未来を見つめる活動となっている。

【写真】
招聘青年から現地での取組の説明を受ける中学生

審査委員より

 絵本プログラムとして、日本の中学生、インドネシアの大学生、アジアの貧困や孤児院の子どもの三者をつなぐことを目的に活動している。特に、インドネシア語の絵本にするために、生徒が翻訳を切り貼り作業することは、文化の特徴や生活の様子に対する理解を深める。また、こうして作成した絵本を使って、現地のインドネシアの学生が読み聞かせをしている映像を、日本の中学生が見ながら、感じたり考えたりしたことを伝え合うことで、双方向の交流を生み出しており評価された。

プロフィール

湘南とアジアの若者による未来創造事業実行委員会

【代表者】
和賀井 稔

【役 職】
代表

【活動開始時期】
2019年

【団体所在地】
神奈川県藤沢市

【学校(団体)規模・活動参加人数】
○子どもの人数:全体80名(内訳)中学生相当80名
○指導者:内部16名、外部8名
○協力者(ボランティア等):5名
○開催ペースやクラス数:活動日・時期(季節)等は各中学校で決めている