正解のない問いの前に立ちつづける【転換期を生きる人間を考える】 2025年度 第3回
日時:2026年2月21日(土)
会場:日比谷国際ビル コンファレンススクエア(東京都港区)※リアルとオンラインのハイブリッド形式で実施
発表者:武藤久慶氏(文部科学省 初等中等教育局 教育課程課長)
参加者:教員、指導主事、教職大学院生(現職教員)、付属校教員、若手研究者など75名
【実施概要と主旨】
第7期シリーズの最終回として開催された今回は、「私にとって教育とは何か」を問い直しながら、日本が目指す新たな教育観について学びと対話を深めました。事前視聴映像、個人ワーク、グループディスカッション、講演、全体共有を実施しました。第1回・第2回で扱ったアメリカ西海岸教育視察を踏まえ、本回では日本の学習指導要領改訂や探究学習の方向性との接続を考察する機会となりました。
【武藤久慶氏 講演】
武藤久慶氏による講演「日本が目指す新たな教育観」では、人口減少、AIの進展、デジタル化、グローバル化を背景に、従来型教育から探究を核とした学びへの転換が必要であることが示されました。主要な論点として、①好きを育む・得意を伸ばす教育、②探究を中心とした学び、③AI時代の人間ならではの価値、④教育課程の柔軟化、⑤学ぶ意味の実感が挙げられました。「風車理論」や「余白」「生成AI」などのキーワードが多く関心を集め、知識習得の一部をAIが担う時代だからこそ、人間の好奇心や創造性、対話、価値判断といった能力の重要性が高まるという認識が共有されました。
【グループディスカッション】
校種や地域、立場を超えた対話により、教育行政、学校現場、大学、教育支援機関などの多様な視点が共有されました。単なる学習方法論ではなく、予測困難な時代において自ら問いを立て、学び続ける力を育てるための基盤として「探究」が位置づけられていることへの理解が深まりました。また、教育改革の本質は制度変更ではなく、大人自身の価値観や学校観を問い直すことにあるとの意見も多く見られました。
【まとめと今後の展望】
第7期シリーズは海外教育視察から始まり、日本の教育の未来を見据えた議論へと発展し、参加者一人ひとりが「教育とは何か」を問い続けることの重要性を再確認する場となりました。今後は、探究の実践事例の共有や学校経営との接続、保護者・地域との熟議、そして参加者同士のつながりを生むネットワークの継続的な発展が期待されています。
(その他参加者からの声)
- ・「教育とは何かを改めて考えた。」
- ・「探究の必要性を納得できた。」
- ・「自校で実践したい。」




