博報賞

活動タイトル

地域と協働して環境を守る実践活動「能登川南小学校エコスクールプロジェクト」

東近江市立能登川南小学校

教育活性化部門|| キーワード:滋賀県
東近江市立能登川南小学校

活動内容

本校は、住宅や商業地に位置する学校であるが、近くには地域の里山「猪子山」、湧水の豊富な「山路川」という豊かな自然がある。そこで、これらの自然に学び、「見つけて」「考えて」学習したことを生かし、地域や家庭と「連携する」日常実践的なエコスクール活動を展開している。
 このエコスクールとは、滋賀県が独自に設定している事業で、子どもたちが中心となってエコ活動を実践的に行い、それを教師・保護者・地域が支援・援助するシステムである。
 6年前、琵琶湖をそして地球環境を守ろうというテーマで、キックオフ宣言をし、活動を開始した。活動開始と共にエコスクールのキャッチフレーズを募集、「ぼくたち...わたしたちの...未来のために...きれいな気持ち」というキャッチフレーズができた。また、地域の人々の意識を高めるため、シンボルマークを学区内全戸に募集した。
 児童会のエコスクール委員会が、身近に地球環境を壊していることはないか意識調査したところ、水を汚したり使いすぎたりしている、電気を使いすぎている、ごみが多すぎるなどの意見が多く出された。そこで、水グループ、電気グループ、ごみグループの3グループを構成して、各グループごとに今できることから自分たちでできる活動を開始し、大幅な削減を達成した。
 一方、総合的な学習を中心とした地域学習に地域の人々を巻き込んで、共に学び、共に活動し、共に実践するよう、協働的な取り組みを充実させてきた。特に、地域の里山「猪子山」での活動と、湧水豊かな清流「山路川」での水環境学習は特筆すべき活動に発展している。地域の支援団体として、直接エコスクール活動を支援いただく「エコスクール支援委員会」を中心に、「能登川地区まちづくり協議会(歴史文化部会)(環境部会)」「能登川南学区地域教育協議会」「能登川水生生物調査会」「きぬがさ山の会」など多くの団体が積極的に関わり、学校と地域が協働して環境を守る実践活動となっている。

【写真】
出されたごみの量を計測しているエコスクール委員会の子どもたち



審査委員より

能登川南小学校の子どもたちを中心としたエコ活動に、地域の支援団体や高等学校、地域や家庭などが協力した、地域の環境を守る統合的な実践活動となっている。活動は具体的で、水や電気の使用量やゴミの計量等も実施し、数値を用いて削減効果を把握している。子どもたちの学びが、地域全体のエコ活動を活性化している。

プロフィール

【創立】
1913年

【団体の規模】
・児童・生徒数:669名
・クラス数:25
・指導者数:34名